合わせ練習?

ビギナーズカップのグループ表が出た。まさか本当に出てるとは思ってなかったから嬉しいね。Cチームはビギナー側が他より多い、そこの部分はかなり不安だけど仕方ない、とにかくできる限りを尽くそう。



「どもークイックスターター所属のりりっくですー」

「月夜に輝く一筋の光、雷刃月新だ」

「こんにちは、ねこまるです」

「こんミーティア メテオラです」

「玲音です」


:急にどうした

:せめて抑揚つけようよw

:メンバーのこと調べてるの高評価

:こばわ


なかなかお互いの都合が合わないまま1週間が経った。ここままだと合わせなしで本番かもしれない、流石にそれはマズいなと考えてたときふと思いついた。

そうだ、視聴者に手伝ってもらおう

実際にやるのとはかなり差があるけどやらないよりかはマシになるはず。それに、僕は練習ができる、視聴者さんは参加して楽しめる、winwinだね。


「ということで参加型です。あのメンバーと同じ武器でやりたいので僕と同じチームの人は武器をアサルト、刀、デュアル、バケツをひとりずつでお願いします」


:???

:なぜ俺らとなん?

:+αってこと?


「それが、メンバー内の都合がなかなか合わなくて全然練習が出来てないんですよ、だから視聴者さんとやって立ち回り方を考えようかなと。」


:代理ってことね

:メンバーさんの動きに似せた方がいいか?

: 武器の癖知りたいだけでしょ


「正直なところ立ち位置が分かればいいかな位なので立ち回りの制限とかはしなくていいです。あと、部屋立てました、ルールは前回と同じです。」


今回ばかりは上位勢が居ないことを願う。武器制限してる中来られたらかなりキツイし味方を観察する時間が少なくなる。


:今回は平和か?

:実力差少なめ?

:バケツ取って良い?


「さて、僕は少し後ろめで立ち回りますね。味方見やすいし射程的にそうなりそうですから。」


刀とデュアルはゴリゴリに前だしアサルトとバケツも中寄りの前が強いと思うので必然的に後ろよりになる。とはいえ、後ろ過ぎるのも弱いからかなり難しそうだ。



「なるほど、さっぱり分からん。立ち位置の確認ってだけならは程度出来たんですけど、移動タイミングとかいい感じのカバー位置がなかなか...」


:この数回でそこまで掴めたなら別に良くね

:後ろ意識が悪さしてそう?

:逆に前線行くとか?


「前線なら軽く意識するだけでカバーできるからって事ですか?まあ、早いうちから動きを固定したのは良くなかったですね」


:立ち回り硬かった

:いっその事カバーさせよう

:フィジカルゴリ押し


「あはは、そんなフィジカルは持ち合わせてませんよ。次は思考を固定化しないでやってみますか。」


味方の動きまではあまり理解することは出来なかった。まあ、自分の動きが何となく理解出来たから今回は良しとしよう。




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