過去・現在・未来を天駆ける、涯てなき小宇宙――

ままならない現実を忘れて、永遠に読み終わることのない物語にずっと身を浸していたい。
本好きなら、きっと誰もが一度は夢みたことがあるはず。
でも、残念ながら、めくる本のページはいつか必ず、終わってしまう。

その常識が覆された画期的な物語群が、著者のライフワークともいえるイスグロリエストのシリーズ。
物語に登場するキャラクター、舞台となる土地とその来歴、そしてさらに遡って神話の時代に至るまで、時間も空間も信仰も、その語りの力で自在に操りながら、今も現在進行形で、どこまでも拡がりつづけているんです。

いったい、著者の頭のなかは、どんな風になっているのか――??
思わずそう唸ってしまうほどの規格外のスケール。
互いに緻密に繋がりあい、連綿と有機的に作用しあい、まるで巨大な生き物のように、大地に根を張り、呼吸している。そんな小宇宙のような物語群が、面白くないわけがありません。

本作は、時系列としては、イスグロリエストの揺籃期に位置づけられる物語。
『カリグラファーの美文字異世界生活 〜コレクションと文字魔法で日常生活無双?〜』の読者であれば、イスグロリエスト皇国建国前の、タクトが完訳した正典となっている神話の前時代のお話、とお伝えするのが早いかもしれません。

本作で初めてこの物語の扉をノックしてくださった読者の方には、汲めども尽きぬ物語の泉が、この先も滾々と湧いているということだけ、まずは予告しておきましょう。

第八空撃隊に所属して空を守るヴィリオンやルティアたち空撃師のミッションは、魔鳥の襲撃から天空に散りばめられた錘地を守ること。そして命を、未来に繋げること。彼らが時に身を賭して戦い、時に喧嘩もしながら仲間を信頼しあってその日を懸命に生き抜く様は、まさに青春、胸アツです。空撃師たちの肩にちょこんと乗る心強い相棒、神の声を伝達してくれるリア様も愛くるしい。
著者自らの手になる『空艇の銀冠』用語説明・設定集も用意されているので、イメージもさらに豊かにふくらんできます。
https://kakuyomu.jp/works/16818622175951390576

そしてこの気宇壮大な物語の連なりに身を任せるうち、いつしか大空を飛行するような開放的な快感から抜け出せなくなっていること、請け合いです。

この天空の皇国の歴史や想いは、どのように後世に受け継がれていくのか――過去・現在・未来にわたって、見涯てぬ夢を追いかけ、あなたもぜひ、今からイスグロリエストの生き証人になってください!