第21話 目醒め

 今度の戦闘は俺の予知が大事らしい。と言われてもさ、不安だよ。とにかく集中だ。


ん?なんか見えるぞ。見える!!


【爺さん、俺の手を見てくれ!!この方向に凄い数の…見える?】


【解るぞい!!よし、りあ殿援護頼むぞい!!さて、久々に発動するぞい】



※※※※※シャドーブレスト!!※※※※※



爺さんの杖から放たれた漆黒の炎が!!


広がって包んでいく…


黒魔法なのか、これは。あまりの力に…


【お爺さん、これほどの魔力を持っていても勝てなかったんですか?どれほどの敵だったんですか?】


りあの素朴な質問に、


【わしの住んでいた時代は当たり前じゃったんじゃ。この程度は。本当の敵は人間じゃ。裏切りじゃ。わし達は精一杯戦ったんじゃが、手の内を知り尽くされている人間が敵ではどうすることも出来ん。保身に走り、仲間を裏切り、世界の終焉を迎えることになってな。悲しみに打ちひしがれて…でも、その中でもわしが出会ったことのない召喚…それこそが、涼殿!!お主、フェニックス🐦‍🔥なのじゃ】


 爺さんの真剣な話を聞いていたが、使えないんだよ、それをさ。どうしたらいいの?


発動のトリガー、それを知りたい!!


【りあ殿、お主のピンチの時に発動したんじゃよな?お主トリガーになっておらんか?】


話を遮るように、ルーが、


【ちょっと、ちょっと、敵!!残ってるって】


油断してた!!


【涼くん、試して見て!!】


りあは単身で突っ込んで行った。


おい、剣🗡️どうした?


ここに置いて行きやがった!!正気か?


【爺さん、頼む】


【無理じゃ、暫く使えん…】


ルーは、


【じゃ、私が…】


【ルー殿、危ない!!後ろじゃ】


【くそっ!!】


駄目だ、ルーも動けない。


じゃ、俺しかいないな…りあの馬鹿野郎!!


りあ、素手で戦えるのかって話だよ!!


何か出来る訳ではないが、りあのところへ。


【涼くん、来てくれたんだ!!】


【剣🗡️忘れてどうする、受け取れ!!】


【あっ!!ヤバっ】


例のモンスターか。爺さんが言ってた。


くそっ、こんな不利な状況で…



りあ、逃げ切れ!!



何とか逃げて!!



間に合うか!?



なんか変だぞ、体が勝手に、



※※※🐦‍🔥不死鳥フェニックス…降臨…※※※



【出たー!!涼くん】


りあ、後ろ!!よけろーーーーーー!!!!!


思わず、りあの盾になってしまった。


いや、これが正解か。






※※※ホーリーブレスファイヤー!!!※※※






【何したの?涼くん……】


【怖い…あの敵を全て…】


【これほどじゃとは……】




俺?息吐いただけなんすけどね。


ここにいた敵たちは何処に?



爺さんは、びっくりした表情で、ぼそっと、


【幻獣フェニックス🐦‍🔥、何という力じゃ。お主が味方で良かったぞい!!】


俺、どうやって戻るの?









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