第10話 旧アメリカ、本部へ
本部に向かうということで、最初から、光学迷彩、ステルス、赤/紫外線完全透過機能を付けた状態で出発した。そして、一度アメリカ大陸につくと、艦の望遠機能で都市を探し、発見すると、倍率を上げて内部を観察しながら近づいていくと、やはり、街の中心付近にひと際高い建物があったので、それの前を見て、『キリアキア 地球 旧アメリカ本部』と書かれているのを見て、近くの林の中に艦に付属のはしごを使って降りた。そして、本部に向かって走り出したのだった。
走り出しながら、もうすぐレーザー弾が切れそうと出ていたので、レーザーライフルを取り出し、弾倉を交換した後、またホルダーに戻した。そして、音も出さずにものすごいスピードで一気に加速し、本部に到着すると、やたらと静かで、全く人の出入りがなかったので、とりあえず、スーツの反重力機能でビルの最上階の窓のところに行くと、総帥と思しき男がいたので、耳を窓につけて盗み聞きしてみると、
「なぜ軍勢は帰ってこないのだ。あそこまで準備したのに。まさか、全員死んだのか?ありえないぞ。」
と言っていたので、窓から直接心臓を打ち抜いた。そして、レーザーライフルのブレード機能で窓自体を切り取り、中に入った。そして、すべての機能を切って、
「お前がキリアキアの総帥だな。答えろ。」
「ああ、そうさ。やはり、生きていたか。英雄アイロース。」
「ああ、お前たちの悪政をただすためにここまでやってきたのさ。さすがに疲れたぞ。こんな銀河の反対側まで来るのは。」
「ああ、そうだろうな。よくこんなところまで来たな。」
「ああ、そうだな。じゃぁ、あばよ。」
と言いつつ、眉間に向けてレーザーを撃って絶命させた。そして、一旦船に戻るべく走り出したのだった。
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