第10話
「じゃあね、お父さん」
「じゃあな、アリア?」
「唯華でいいよ」
「おう、じゃあな、唯華」
「じゃあね、お父さん」
―――数日前、父、竜斗と奇跡的な再会を果たした。
だが、地球が荒らされていることを知ったアリアは、そいつらを倒すことにした。
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数日後、アリアは地球にできたダンジョンの前にいた。
アリアはここしばらく、ダンジョンに潜ってない。
地球に来れたことを喜んではしゃぎまくっていたからだ。
だが、
厳しいことを言うようだが地球に来れたことを喜んでいる暇なんてない。
地球の崩壊の時が近づいてきている。
地球の中心にある、地球が巨大な魔力の奔流に耐えきれなくなっているのだ。
だからダンジョンが復活したのだろう。
アリアの向こうのおじいちゃんが生きていたのが、1676年前。
その間の魔核の負担を考えると、到底耐えられたものではない。
逆に言うと、現代まで魔核が暴発してないことがすごいのだ。
「もうそろそろ、ダンジョンに潜り始めなきゃね、身体が鈍っちゃうから」
アリアはそこで、『鬼竜――魔神刀』を作る途中にできた武器を取り出した。
その武器の名は『ヴァジュラ』
『ヴァジュラ』とは、古代インド神話に登場する雷霆神インドラの持つ武器。
雷を操り、あらゆるものを破壊できる。
災厄龍、ヴリトラを倒したときに使ったとされる武器である。
ちなみに今潜っているこのダンジョンは《神羅の森》というダンジョン。
伝説級のアイテムが取れたりする、宝箱中心のダンジョンだ。
だが、モンスターと会敵する回数が少ない分、敵が強い。
異世界標準でSランクに匹敵するものまでいる。
地球標準でEXランクのモンスターばかりだ。
フェンリルや、サラマンダー、ウィンディーネなど、精霊系のモンスターが多い。
そしてアリアが来た理由がもう一つあった。
それはなぜ九尾が地球を荒らしているのかと、世界四柱のことについてだ。
このダンジョン、《神羅の森》の最下層には世界四柱のこと。
古代に封じられた《神殺しの魔物》のこと。
そして、九尾や天狗のことが書いてある魔書が眠っていると言われている。
アリアはそれを聞き、準備運動がてら、魔書を取りに来たのだった。
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《―――視点》
私は、数千年前にとある種族によって封じられた。
しかし、私はなんとか表の世界に干渉することができた。
なので私は当時、とある種族に協力した人間共に復讐することにした。
世界の至る所にあるダンジョンの封印を解いた。
そして世界全土にあるダンジョンは解放され、中には瘴気や聖気を放つものもあった。
ダンジョンから放たれた瘴気は地球に魔族を産み、聖気からはエルフを産んだ。
私はしくじってしまった。聖気を放つダンジョンまで解放してしまったのかと。
事前に確認していたはずだ。聖気を放つダンジョンは解放しないように封印を強めたはず。
なのに、どうして?
ああ、そうか、異常分子が入り込んだからだ。
あいつはいつまで経っても私の邪魔をしてくる。
でも、どうしてこの惑星の位置がわかった?
なぜ?どうして?
仕方がない、ならばここを滅ぼしたあと、向こうも滅ぼそう。
これは名案、なぜいままで思いつかなかった?
あぁ、くそっ、全部あいつのせいだ。
復讐してやる。あいつの目の前で家族を八つ裂きにしよう。
いや、大量に人を殺そう。
あいつの治療が追いつかない速度で殺そう。
なに、そんなことは簡単だ。すぐできる。
何年封印されたと思ってる。
伊達に数千年封印されてない。
空間探知なんかすぐできる。
まず、あいつの子孫はどこにいる?
ああ、そこか、引き寄せよう。
抵抗は不可能。
強制的に呼び寄せられる。
どこに呼び寄せようか⋯
まぁ、すぐそこのダンジョンに呼び寄せよう。
あいつの子孫だからわからないだろうけど、あそこは約束の地だ。
え、どこがって?
京都だよ。
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