<第一章「クズ魔族と巨乳騎士」第1話を読んでのレビューです>
城内の回廊、賭け事と戦争が同時進行する設定の中で、描写は緩急を伴いながら緊張とユーモアを同時に提供する。台詞まわしはどこか俗っぽく、しかし登場人物のキャラクターを鮮やかに浮かび上がらせる。場面の切り替えや行動描写の積み重ねにより、読者は自然とコボルド隊長や主人公の心理に入り込める。
「降参の意を表すように両手をあげると、しぶしぶと、俺の上から降りそのこぶしを収める。」
暴力的なやり取りの中にユーモアと力関係の微妙な転換があり、状況を読み取る楽しみと、キャラクター同士の関係性の妙味が同時に感じられる点が印象的。
戦争という背景設定がありながら、キャラクターのやり取りや細部の仕草で物語が動く構造になっており、過度に重くならず、軽妙さと活気に満ちた物語世界に読者を引き込む力を備えている点が心地よく感じられる。