夜空が砕けた。
ただの帰宅途中だったはずが、気づけば、見知らぬ男とともに謎の空間へ座らされていた――。
事故の加害者は、アピュロン星人。
意味不明な謝罪のあと、訳も分からぬまま「異世界への転送」と「生存条件」を突きつけられる。
迫るタイムリミット、混乱する他の『被害者たち』、争奪戦となる『宇宙人の道具』。
唯一の帰還条件は、その世界で「生き延びること」。
だが、転送された先は荒れ果てた土地。
文明の痕跡すら見えず、頼りになるのは数点の物資。
襲い来る異形の獣。
川に流れる荷車。
この地には、確かに『人』がいる――それが敵か味方かもわからないまま。
不条理と理不尽のなかに放り込まれた日本人たちの、静かなるサバイバルが始まる。
宇宙人から受けた事故で、複数の日本人が異世界へ飛ばされてしまうお話です。異世界で生き残る日々がエネルギーとなって、溜まれば現実世界へ戻れるという設定なのですが……
宇宙人の謝罪の意味ででしょうか? 彼らには様々なチートが与えられるのですが、人間の悲しさ、上手く使い切る人とそうでない人に別れてしまいます。
でも上手く使える人が生き残れるかというと、そういうこともなく、生きるのが下手糞な人が最後まで頑張れたりするのが、このお話の肝でしょうか。
私は圭三さんのファンになりました。本当に彼、ニヒルで格好良いんですよ。貴方もこのお話を読んで、圭三さんを好きになって下さい。→いや別に、他のキャラクターでも全然構わないのですが。
そこは魔術が横行する未知の世界だった。
異星人によって空間転移を強いられた多数の現代人が謎を解きながら奮闘するサバイバル群像劇です。
夜の都心、あるいは自宅のソファ。気が付くと円盤内に運ばれ、人体改造を受けたのか、視界にはアイコンやマップが浮かぶ。異星人は「事故」であると説き、謝罪をして特別な機能を与えるものの、元の場所への帰還は果たされません。
巻き込まれた人々は、放り出された異世界で周囲の環境や風習に戸惑いつつも懸命に生き抜こうとします。
しかも、そこは戦乱の地でした。心を通わせる部族も居るけれど、争いに満ちた不穏な情勢。一部の転移者は、付与された科学力を用いて主導的な役割を担うようにもなります。
🌠🌠🌠
物語はSFタッチの導入ですが、それぞれが所持するツール・ユニットやレベルアップ要素などRPGファンも楽しめること請け合いです。
そして、異世界の別の場所に転移させられた者たちが巡り逢うという群像劇ならではの展開も読者を惹き付けるでしょう。壮絶なサバイバルを制した転移者たちの会遇。情報交換で異世界の現状が徐々に明らかになる一方、謎も深まります。
飛ばされた世界は、過去に異星人と少なからぬ因縁があった気配も濃厚。果たして「事故」は偶発的なもので済まされるのか? 何か裏の意図があるのではないか?
全ての真相が解き明かされるであろう最終章へ向かって、否が応でも期待が高まります。
<第二章読了までのレビューになります>
物語は宇宙人に22人の人間が異世界に転送されるところから始まります。
その宇宙人は何者なのか?転送された異世界はどこなのか?転送された人間たちはそういったことが一切分からない状態で宇宙人から支給されたアイテムを頼りにサバイバルすることになります。
この作品のまず面白いところは、情報ゼロで異世界を開拓していくところです。気象などの風土や住んでいる種族たちなど徐々に明らかになりますが、登場人物たちと一緒に冒険している気分になり、探求欲求を満たしてくれます。
そしてもう一つ、この作品の特筆すべき面白い点は群像劇だということです。視点は一人に固定されず、登場人物たちのバックボーンとともに、キャラクター性の違いも描き出されます。どんな性格の人間が、どんなアイテムを入手してサバイバルするか、それぞれの人物たちの個性とアイテムの特性との兼ね合いが面白い!
さらにはこの作品、残酷描写、暴力描写、性的描写の項目が全て解放されてるんですね。一体これからどんなことが起こっていくのか、情報皆無の登場人物たちの心境とリンクして、物語をハラハラしながら読み進めていくことになります。
異世界ものに冒険を求めている方はぜひご一読を!
この話は、始めは事故だと言われました。登場人物は否応なしに見知らぬ世界に飛ばされます。
右も左も分からない世界で、驚くべきは世界より登場人物の方。へこたれることなく積極的に活動して活路を切り開いていきます。これがよく笑えるコメディでして。
しかし、偶然から始まったものが各人の意図的行動と絡み合うと、物語は思わぬ方向に……
登場人物が世界を理解していくのと同様に、読者は世界の構造を、そして作者の計らいを理解していき、驚愕します。見ている景色が二転三転します。
サバイバルであり
滑稽話であり
魔法と科学の融合であり
人間の情念の物語であり……
独自の世界観に、特殊技術とそれを使いこなす知恵の相乗効果、さらには各人の生命力。各要素がとにかく力強く、読者は息つく暇なく引っ張られます。
それを最後まで読んだとき、物語の輪が閉じたときの感情は、何というのでしょう。本作の出だしを読んだとき、最後のあのような感情を覚えるとは思いませんでした。仔細は明かせません。ご自身の目でご覧願います。
凄まじいものを見ました。その一言です。
とある異星人との邂逅によって、異世界転移を余儀なくされてしまった人々の視点で語られるファンタジー作品です。
ある日、主人公を含めた複数の人間たちは、見たこともない空間に送り込まれてしまったことに気が付きます。
そこで行われたのは謝罪と提案。ここにいる人間たちは、異星人が起こした事故に巻き込まれてしまったこと。そして、別の異世界を経由するしか元の世界に戻れないことを伝えられました。
与えられたのは、現代でも並び立てない超技術。これらを駆使して、転移の準備が整うまで生き残ってほしいと願われます。
緊急事態だったためか、考える時間もほとんどないままに転移されていく人間たち。
彼らは無事に、異世界で生き延びることが出来るのか。そして、元の世界に戻れるのか。
ぜひ読んでみてください。
異星人が謝罪の名目で異世界転送を強行するなんて、一体どんな宇宙倫理観!?そんな突拍子もない設定にぐっと引き込まれ、読み始めました。22人の日本人が異世界でサバイバル生活を繰り広げる姿は、現代社会での人間関係の縮図そのもの。特に、末吉末吉の奮闘ぶりと里右里左の冷静なサポートの対比が絶妙で、読んでいるこちらまで「ツール・ユニット」が欲しくなりました!個人的には「事象」まで保存できる機能がSF好きの心を鷲掴みにします。
しかし、彼らの間で巻き起こる食料争いや裏切りを見ると、「これ、本当に地球帰還できるの?」とつい不安に。いやいや、こんな状況であれば私ならユニットでカップラーメンを量産して永住計画を立てるかも?なんて妄想が膨らむのもこの作品の魅力。アピュロン星人の謎が明らかになる時が待ち遠しいです!連載が進むたびに深まる人間ドラマと壮大なスケールに引き込まれっぱなし。これからの展開も見逃せません!
異星人が起こした事故により、複数の日本人が異世界転移することになり、超科学アイテムを駆使しながら、魔術が飛び交う戦乱の世界で生きていく姿を描く群像劇です。
事前知識がないため、転移させられた人物は手探り的な感覚で異世界を探索することになるのですが、生い立ちや性格も異なれば、持ち出せたアイテムも異なるため、その物語は全く異なるものとなっています。
SF的な切り口による設定があるため物語にリアリティを感じることと、どこか傍観者的な立ち位置の人物もいて世界を読み解いていく感覚もあり、異世界転移ファンタジーってこういうことだよなと非常に納得感のある作品です。
「これは異世界へ送られた日本人7名の記録。読んだ貴方はきっと何かを見誤る」のキャッチコピーより、主役としてはおそらく7名なのかと思いますが、このレビューは6名が登場する第25話まで読んだところでのレビューとなります。残り1名はかなり先での登場のようです。あらすじの「巨大な存在」も気になるところです。
壮大な物語であると感じるため、じっくり読んでみることをおすすめいたします。
アピュロン星人のミスにより、23人の日本人が異世界へ転送されてから始まる群像劇。
日本人たちは種類の違う超科学ユニットをもたされ、異世界キリバライキへと移送される。
その世界では魔法が存在し、力で圧倒して他種族を奴隷にしている騎士たちや、それに反抗する勢力がいて、否応なく日本人たちは巻き込まれていく。
異星人たちが迎えに来るまで生き残るために、ユニットを駆使してがんばる日本人たちは個性豊かで、怖いという感情が欠落した男、説明書を読んで完璧に未知のユニットを使いこなせる女性、暴力沙汰には慣れているヤクザの兄弟などそれぞれがそれぞれの知恵や能力、個性を駆使する。
感想:この物語はSF的な科学の粋を集めたユニット(10年分の食料【※ゲロまずい】が入っているマジックバッグ的なものや、物体をコピーできるもの、ナイフを含めた生活に必要なツールがほぼ無限に取り出せたり、入れたりできるシステム)を持って魔法が存在する異世界へ行き、元に戻れるまでの300日間をサバイバルするという複合要素がある設定が他に類を見ないもので非常におもしろい。オススメです!