私たちの常識を遥かに超える力で異世界へ連れてこられ、待っていたのは異星人による“観察”と“飼育”だった!?
ふざけるな! 元の世界だって、私たちをそこまで弄ぶやつはいなかった!
しかし、今ここにあるのは差し迫った生存競争だ。
未知に満ち、危険と敵意に囲まれたこの環境で生き延びられなければ、
人間の尊厳など笑い話にもならない。
だが、“選ばれし者”とやらで構成された多種多様な人間たちに、
共通認識も協力関係も最初から期待できるはずがない。
外部の危機と内部の対立という二重の苦境が、私たちの状況をさらに苛烈にする。
異星人が与える“導き”と“技術”は、生き残るための手段にはなるだろう。
しかし、目の前の苦境を乗り越えた先に待つのは、より複雑な陰謀なのか。
異星人の真の目的は何か。なぜ私たちが選ばれたのか。
この理不尽な運命に抗い、戦い続ける者たちだけが、その謎を解き明かす。
ざっくり言うと、本作のガワは「集団異世界転移」ものです。ただし、その転移は神様案件ではなく宇宙人案件。いわく宇宙規模の空間事故が原因とのこと。その事故に巻き込まれた人々、そして異世界の人物が織りなす群像劇となっております。
こうして、視点人物が切り替わる中で、情報が積み重なり、錯綜する。これが不思議と続きを読みたくさせるのです。私の場合、気付いたらページをめくる手が止まらなくなりました。
また、登場人物たち自身がそれぞれに魅力的です。中にはきっとあなたにハマる人物がいるはず。そして、彼、彼女らの言動に心動かされるでしょう。
──これは異世界へ送られた日本人7名の記録。読んだ貴方はきっと何かを見誤る──
このキャッチフレーズに注目して読んでほしい怪作です。
異星人の事故で、日本人たちが異世界へ転送される。
生き延びるために与えられたのは超科学のアイテム。
ただし数は足りず、選び方も使い方も各自に委ねられる——そんな極限の状況から物語は始まります。
最初の選択の時点で、それぞれの判断や優先順位がすでに分かれていきます。
そしてその差は、異なる場所に降り立ったあと、はっきりとした形で現れていきます。
状況を利用して関係を築いていく者もいれば、衝動のまま突っ込んでいく者、環境に苦しみながら適応していく者もいて、その違いがどんどん浮かび上がってきます。
また、現地(異世界)の人々との関わり方も一様ではありません。
助けることで信頼を得る者もいれば、力で押し通す者、あるいは意図せず“特別な存在”として扱われてしまう者もいる。
関係はすれ違いや誤解を含みながら広がっていきます。
彼らは同じスタートを切っているはずなのに、それぞれが違う視点で状況を捉え、見えているものさえ違っていきます。
そして読者も読み進めるほどに、見えていたはずのものが少しずつ違って見えてくるのです。
長くなってしまいましたが、もうひとつだけ挙げさせてください。
何気ない会話や行動が後から効いてきて、読み返すことで新たな発見があるのも、この作品の魅力です。
ありきたりな言い方かもしれませんが、読んで損はありません。
是非、お読みください。
この作品をご紹介できたことを、とても嬉しく思います。
夜空が砕けた。
ただの帰宅途中だったはずが、気づけば、見知らぬ男とともに謎の空間へ座らされていた――。
事故の加害者は、アピュロン星人。
意味不明な謝罪のあと、訳も分からぬまま「異世界への転送」と「生存条件」を突きつけられる。
迫るタイムリミット、混乱する他の『被害者たち』、争奪戦となる『宇宙人の道具』。
唯一の帰還条件は、その世界で「生き延びること」。
だが、転送された先は荒れ果てた土地。
文明の痕跡すら見えず、頼りになるのは数点の物資。
襲い来る異形の獣。
川に流れる荷車。
この地には、確かに『人』がいる――それが敵か味方かもわからないまま。
不条理と理不尽のなかに放り込まれた日本人たちの、静かなるサバイバルが始まる。
宇宙人から受けた事故で、複数の日本人が異世界へ飛ばされてしまうお話です。異世界で生き残る日々がエネルギーとなって、溜まれば現実世界へ戻れるという設定なのですが……
宇宙人の謝罪の意味ででしょうか? 彼らには様々なチートが与えられるのですが、人間の悲しさ、上手く使い切る人とそうでない人に別れてしまいます。
でも上手く使える人が生き残れるかというと、そういうこともなく、生きるのが下手糞な人が最後まで頑張れたりするのが、このお話の肝でしょうか。
私は圭三さんのファンになりました。本当に彼、ニヒルで格好良いんですよ。貴方もこのお話を読んで、圭三さんを好きになって下さい。→いや別に、他のキャラクターでも全然構わないのですが。
そこは魔術が横行する未知の世界だった。
異星人によって空間転移を強いられた多数の現代人が謎を解きながら奮闘するサバイバル群像劇です。
夜の都心、あるいは自宅のソファ。気が付くと円盤内に運ばれ、人体改造を受けたのか、視界にはアイコンやマップが浮かぶ。異星人は「事故」であると説き、謝罪をして特別な機能を与えるものの、元の場所への帰還は果たされません。
巻き込まれた人々は、放り出された異世界で周囲の環境や風習に戸惑いつつも懸命に生き抜こうとします。
しかも、そこは戦乱の地でした。心を通わせる部族も居るけれど、争いに満ちた不穏な情勢。一部の転移者は、付与された科学力を用いて主導的な役割を担うようにもなります。
🌠🌠🌠
物語はSFタッチの導入ですが、それぞれが所持するツール・ユニットやレベルアップ要素などRPGファンも楽しめること請け合いです。
そして、異世界の別の場所に転移させられた者たちが巡り逢うという群像劇ならではの展開も読者を惹き付けるでしょう。壮絶なサバイバルを制した転移者たちの会遇。情報交換で異世界の現状が徐々に明らかになる一方、謎も深まります。
飛ばされた世界は、過去に異星人と少なからぬ因縁があった気配も濃厚。果たして「事故」は偶発的なもので済まされるのか? 何か裏の意図があるのではないか?
全ての真相が解き明かされるであろう最終章へ向かって、否が応でも期待が高まります。
<第二章読了までのレビューになります>
物語は宇宙人に22人の人間が異世界に転送されるところから始まります。
その宇宙人は何者なのか?転送された異世界はどこなのか?転送された人間たちはそういったことが一切分からない状態で宇宙人から支給されたアイテムを頼りにサバイバルすることになります。
この作品のまず面白いところは、情報ゼロで異世界を開拓していくところです。気象などの風土や住んでいる種族たちなど徐々に明らかになりますが、登場人物たちと一緒に冒険している気分になり、探求欲求を満たしてくれます。
そしてもう一つ、この作品の特筆すべき面白い点は群像劇だということです。視点は一人に固定されず、登場人物たちのバックボーンとともに、キャラクター性の違いも描き出されます。どんな性格の人間が、どんなアイテムを入手してサバイバルするか、それぞれの人物たちの個性とアイテムの特性との兼ね合いが面白い!
さらにはこの作品、残酷描写、暴力描写、性的描写の項目が全て解放されてるんですね。一体これからどんなことが起こっていくのか、情報皆無の登場人物たちの心境とリンクして、物語をハラハラしながら読み進めていくことになります。
異世界ものに冒険を求めている方はぜひご一読を!
この話は、始めは事故だと言われました。登場人物は否応なしに見知らぬ世界に飛ばされます。
右も左も分からない世界で、驚くべきは世界より登場人物の方。へこたれることなく積極的に活動して活路を切り開いていきます。これがよく笑えるコメディでして。
しかし、偶然から始まったものが各人の意図的行動と絡み合うと、物語は思わぬ方向に……
登場人物が世界を理解していくのと同様に、読者は世界の構造を、そして作者の計らいを理解していき、驚愕します。見ている景色が二転三転します。
サバイバルであり
滑稽話であり
魔法と科学の融合であり
人間の情念の物語であり……
独自の世界観に、特殊技術とそれを使いこなす知恵の相乗効果、さらには各人の生命力。各要素がとにかく力強く、読者は息つく暇なく引っ張られます。
それを最後まで読んだとき、物語の輪が閉じたときの感情は、何というのでしょう。本作の出だしを読んだとき、最後のあのような感情を覚えるとは思いませんでした。仔細は明かせません。ご自身の目でご覧願います。
凄まじいものを見ました。その一言です。
とある異星人との邂逅によって、異世界転移を余儀なくされてしまった人々の視点で語られるファンタジー作品です。
ある日、主人公を含めた複数の人間たちは、見たこともない空間に送り込まれてしまったことに気が付きます。
そこで行われたのは謝罪と提案。ここにいる人間たちは、異星人が起こした事故に巻き込まれてしまったこと。そして、別の異世界を経由するしか元の世界に戻れないことを伝えられました。
与えられたのは、現代でも並び立てない超技術。これらを駆使して、転移の準備が整うまで生き残ってほしいと願われます。
緊急事態だったためか、考える時間もほとんどないままに転移されていく人間たち。
彼らは無事に、異世界で生き延びることが出来るのか。そして、元の世界に戻れるのか。
ぜひ読んでみてください。
異星人が謝罪の名目で異世界転送を強行するなんて、一体どんな宇宙倫理観!?そんな突拍子もない設定にぐっと引き込まれ、読み始めました。22人の日本人が異世界でサバイバル生活を繰り広げる姿は、現代社会での人間関係の縮図そのもの。特に、末吉末吉の奮闘ぶりと里右里左の冷静なサポートの対比が絶妙で、読んでいるこちらまで「ツール・ユニット」が欲しくなりました!個人的には「事象」まで保存できる機能がSF好きの心を鷲掴みにします。
しかし、彼らの間で巻き起こる食料争いや裏切りを見ると、「これ、本当に地球帰還できるの?」とつい不安に。いやいや、こんな状況であれば私ならユニットでカップラーメンを量産して永住計画を立てるかも?なんて妄想が膨らむのもこの作品の魅力。アピュロン星人の謎が明らかになる時が待ち遠しいです!連載が進むたびに深まる人間ドラマと壮大なスケールに引き込まれっぱなし。これからの展開も見逃せません!