兄の死因は、マンションの敷地内で一番関係のない『海水』だった……。

はじまりは、『一件のクレーム』だった。

大家という仕事を、亡き兄から引き継いだ主人公。
そこに、マンションの住民から相談事がくる。

205号室から、『ゴポ、ゴポ』などという奇妙な音がするというものだった。
205号室には確か、女性が住んでいたはずだ。
しかし、205号室で出会ったのは『男』だとこの住民は言う。


真相を追い求める主人公の行き着いた先は……



サスペンスホラーとしてとても読み応えがある内容となっております。






運命に抗う人魚姫の、『恋の魔術』もしくは『恋の心中』。
哀しい物語と、それを生み出した『人間』の、どうにもならなかった欲望という名の恐怖……。

そして、最期に待ち受けるものは……?



ご一読ください。