断された家族と、交わる信念の物語
- ★★★ Excellent!!!
冒頭から叩きつけられる家族の悲劇に、一気に心を掴まれました。
兄が姉を殺し、妹は兄を憎み、主人公はその板挟みで葛藤する──
この重たい構図が、物語の“静かでシリアスな雰囲気”と見事に噛み合っています。
主人公イージスの強みが**“力”ではなく“知略と対話”なのも非常に魅力的で、
危険人物のジョーカーを相棒に引き込み、その手綱を握っているという設定にワクワクが止まりません。
とくにジョーカーを誘う際には、たまらない高揚感がありました。
理性的な判断と揺れる感情のバランスには、確かな脚本力を感じます。
設定どれもが心をくすぐられる…
そして個人的には、異能×相棒ものという構図が大好物で、
その両方をこの作品は絶妙な温度で描いてくれています。
利害でつながる相棒関係から、どう変化していくのか──その過程が何より楽しみです!