第76話 業務、終了

 地方ニュースの交通機関の運行情報が読まれる。そんなに雪が降っているわけでもないのに、船の欠航を聞くことがあった。海を見れば明らかだった。うねっていた。強風の日は分からなくなかったが、風が止んだ翌日も天気は悪くなくても海上は荒れる、だから出航できない。それが当たり前なのだと、知った。陸にばかりいては知らなかったことを、いざ海を渡る段になると、それは知っておかなければならないことに変わったのだ。

 近所の人に尋ねた。冬場の船の運航状況について。それと船の揺れ具合について。洗濯機の中を、人はさすがに交通機関とはしないだろう。

 十二月三十日、俺は島を出ることにした。

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