ダンジョン、という言葉で思い浮かぶことといえば、
海辺の洞窟ですとか、山岳地帯ですとか、深い森になぜか建っている館ですとか。
しかし、そんな考えはもう過去の話。
こちらの世界線では、ダンジョンを管理されている方がいらっしゃるそうにございます。
昨今では、現実世界で言うところのどの駅にも二十四時間フィットネスクラブがあるのと同じにございますかな。
魔術師らしいのですが、何せ経営者でございますので、
色々と根回しが必要にございます。
ダンジョンにも色々あるようでして、彼が運営しているダンジョンには低レベルのモンスターしかいないと。
まあつまりなんですか? フィットネスで例えるとー……『設備に有酸素しかない』みたいなことですかね? 笑
ですので、この経営者、助っ人を頼むことにいたしました。
その男こそ『マーフィー』
マーフの法則。これはインターステラーを見たことのある人なら「オ、あれか」と気がつくことのある名前ですな。
ダンジョンにいるコボルトやら、よわっちいのに変わってこのマーフィーに助けを求めたわけですが、これには経営者の目論みがありまして……?
と言う物語にございます。
異世界もののジャンルと言うことになるのでしょうが、
みょうに生活感が我々に寄り添ってくれているので、没入はしやすかったです。
ご一読を。