タイトルとキャッチコピーに惹かれ、概要を見て思わず開いた作品でした。冒頭の数行で「これは自分がずっと長らく探し求めていた文学作品なのでないか」と直感し、それが確信に変わった後は高揚した気持ちのまま最後まで一気に読みました。
すぐにレビューを書いたものの、誤って消し、再度読んで、また書こうとしましたが今度はうまく言葉がまとまらず、何か気の利いたことを言いたい、せめて感想で爪痕を残したいという欲求はあるものの、到底この作品の表現力には及ばず、まるで敵わない恋の相手に一方的な恋文でも書くようで笑えます。
正直、カクヨムでこんな作品に出会えるとは思っていなかった。
私は特にこの作品の前半が好きです。寂しさから始まった男の歪なコミュニケーションが心の隙間を埋めていく情景から、我に帰って愕然とする部分まで書き手の力でここまで臨場感をもって共感できるのかと末恐ろしく感じます。自分はこの感情をよく知っていると錯覚するほどです。
他の作品もいずれ読みますが、まだちょっと気持ちが落ち着いてからにしたいなと思います。すごい作品でした。