16. マベちゃんは毎晩生まれ変わる(とりあえず最終話)


 今回は、これはちゃんと書いてマベちゃんの可愛さを残しとかなきゃなってことを書きたいと思います。

 とりあえず『マベちゃんと私 (親ばか日記)』は一度ここで締めたいと思います。


 マベちゃんには毎晩寝る前にする習慣があって、それがすっごく可愛いのです♡

 その習慣とは――


 マベちゃんが初めて見たプリキュアは『HUGっと!プリキュア』で、まだ小さかったんで話はよく分かってなかったと思うんですが、最終回の主人公が赤ちゃんを産むシーンが強く印象に残ったみたいなんですよね。

 多分マベちゃんが4歳か5歳位の時だったと思います。


 

 で、その後、毎晩『お腹の中の赤ちゃんが産まれてくる』ごっこをしたがるようになりました。


 ちなみに、マベちゃんと私は毎晩同じ部屋で、シングルの敷布団をくっつけて隣り合って寝ています。


 『お腹の中の赤ちゃんが産まれてくる』ごっこでは、私が仰向けに寝っ転がっているところに、マベちゃんがお腹の辺りにのってきて丸まります。

 で、マベちゃんがお腹の上から落ちないように私が両手で押さえます。

 

 で、私が手でマベちゃんの背中辺りをなでながら、

「お腹だいぶ大きくなってきたな~。早く赤ちゃんに会いたいなぁ」

とかいう訳です。


 それに合わせて、マベちゃんがズリズリ私の足の方に降りてきて、

「ばぶ~~!」

と元気に産まれてくる訳です。


「赤ちゃんは産まれた時に泣くんだよ」

と私が言うと、

「エーン、エーン」

とマベちゃんが泣き真似をしたり。


 で、産まれたばかりの赤ちゃんがなぜかズリズリ私の顔の方まではってくるので、そこを腕枕しながら抱きしめて、頬ずりしながら、

「無事に産まれてきてくれてよかった。会いたかったよ~」

とか言う訳です。


 マベちゃんはニッコリして、バブバブ言いながら満足気に顔をさらにくっつけて、頬をスリスリしてくるのです。



 そんな出産ごっこを基本に、色々なバリエーションがある訳です。

 逆子バージョンとか、帝王切開バージョンとか、スーパーベイビーが産まれてくるバージョンとか。キングダムの王騎将軍(赤ちゃんバージョン)が産まれてくるとか。

 

 マベちゃんが小学2年生で九九を習い始めた時なんかは、産まれたてでいきなり九九を暗唱しだしたんで、

「凄い、天才だ! スーパーベイビーだ!」

と大げさに驚くと、マベちゃんは九九を習ったところまで全部言い終え得意げに『もっと褒めて』といった顔をしてました。


「凄いね~凄いね~、お母さんはこんなおりこうさんのお母さんで幸せだよ~」

と言うと、

「マベちゃんも、ママがママで幸せよ」

とか、ほっぺたをくっつけながらニッコリ言う訳です。


 もうほんと、毎度親ばかで申し訳ないんですが、ほんと可愛い~んです‼



 そんな可愛いマベちゃんですが、現在小学校の高学年。

 背なんか、もうほとんど同じくらいで、来年には抜かされるんじゃとうっすら危機感を覚えます。

 

 そんな大きな子が、まだお腹、と言うか、全身にのってくるわけです。

 仰向けに寝っ転がる私の上に、同じく仰向けに寝っ転がるマベちゃん。

 ほとんど同じくらいの身長なんで、マベちゃんの後頭部が辛うじて鼻の下に来るようにして、足先なんかだいぶはみ出して、それでものってくるマベちゃん。


 想像してみてください、その重さと、シュールさを!


 出産ごっこもだいぶ手抜きになり、上にのってるマベちゃんがゴロっと横に転がり落ちるので、それを私が腕枕でキャッチし、「おんぎゃー」と泣くマベちゃんに「なんて可愛い子! 産まれてきてくれてありがとう」と言って、マベちゃんがニッコリ笑って終了です。


 重いし苦しいしで、そろそろ出産ごっこも終わりでいいんじゃないかとも思うんですがね。

 でも最近反抗期っぽく色々生意気なこと言ってくるマベちゃんが、それでも寝る前に甘えてくる姿を見ると、私から「もうやめよっか」とは言えないのです。


 最近頻度も減ってきているし、マベちゃんがそれを必要としなくなる日まで、続けたいと思います。


 それもちょっと、寂しいけど……。

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マベちゃんと私 (親ばか日記) こばやし あき @KOBAYASHI_Aki_4183

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