ツクモ・クライスは、退役軍人の青年である。
心因性の不眠症や味覚喪失によって、体を害されていたからだ。
寝れたとしても、軍役時代の光景がフラッシュバックし、睡眠と言える睡眠を満足に取れていなかった。
そんなある日、彼は兄から手紙を受け取り、生前祖父が経営していた雑貨店を管理することに。
継ぐわけではなく、あくまで住み込むだけだったが、ある日店を不在にしていた時に一人の美少女が「なんで開いてないんだ!」と見た目からは想像できないような力で扉を叩きながら嘆いていたのである。
ツクモはとりあえず彼女を家にあげることにし、のちに彼女はユルヤナといい、実は男で薬剤師をやっているという事実を知る。
彼は、ユルヤナに睡眠薬を作ってもらい、眠りを手に入れようとしたのだが……。
もう一言、最高でした。
ツクモくんの静かな性格と、ユルヤナちゃんのわちゃわちゃと騒がしい性格が謎の化学反応を起こして爽快なバディ物に仕上がっていました。
他にも、ツクモくんが所属していた部隊のメンバーたちの性格も、個性的でクスッと笑わされました。
本作は、地の文が丁寧で分かりやすいことが、他の数々の作品よりも素晴らしかったです。
上品で、美しい文とツクモくんの心の声が時々織り交ぜられている温かさがある地の文が作品の雰囲気を作り出していました。
あとは、作品の構成とストーリ性にも惹かれました。
作品を読み進めていくことで紐解かれていくツクモくんの現役時代と、ユルヤナちゃんの過去や秘密、祖父と仲が良かったキャラたちの登場によって物語がより一層仕上がっていたと思います。
数あるカクヨムの作品の中で、今最も更新を追っている注目の作品です。
更新が待ち遠しくて仕方ありません。
長文失礼しました。
皆様もぜひ、読んでみましょう!