デートに来た

 翌週末。


 私は遥とデートをしていた。


 私たちは、ショッピングモールに来ていて、洋服とかを見て回っていた。今日は土曜日だから家族連れの人がたくさんいて賑わっている。周りの人からしたら、私たちは姉妹が仲の良い友達にしか見えないはずだ。もっとも遥はかなり変装しているなら、バレたりもしないはず。


 ただ、実際は違う。

 

 私たちは付き合っている。私を助けた人と。私を救った人とで。



 あれからこうなるなんて、何があるか本当に分からない。

「遥、ちょっとトイレに行ってくるね」

「わかった。ここで待ってるね」

「危ないから一緒に行かない?」

 遥を1人にするのは気が引けた。たくさん人がいる場所で変装済みとはいえ何があったら困る。


 

 

 


 

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