はるかかなた

余韻(遥視点)

 


「遥、私遥のことが好きになっちゃったんだ。たぶん、後輩としてじゃない意味で」

「先輩?」

「良いのかな。私が幸せになっても」

「良いに決まってます。呪いだって私が一緒に背負いますから」

「うん... ありがとう。ねぇ、遥」

「はい逢花さん」

「私の恋人になってよ」


 先輩は確かにこう言って私はそれに応えた。


 応えたのはいい。ただ、あれから何もない。

実際あの日からまだ一度も会っていないし触れてもらえない。


 早く逢花にハグをされたい。温もりを感じたい。

このモヤモヤするこれは私だけなのかな。


 先輩はどう思っているんだろう。

 付き合ってからもう2週間経つのに会えないなんて。


 ねぇ逢花。文面だけのやり取りだけじゃ寂しいのは紛れないですよ。

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