静かな、そして長閑な里山の風景。自然に
溢れて何もかもが輝いて見える。祖父母の
許を訪れる事を楽しみにしていた。
その土地にはこれといった曰くも無ければ
良からぬ何かが住んでいる訳でもない。
ただ。
そこには古くから何かが祀られ
常にそれを意識して暮らしてきた。
子供が好きそうな木々を植え、御社辺りを
綺麗に管理していた。
古くからの 土地 の記憶。
その土地には確かに祀られていたモノが。
だが、それを認識する事は出来ない。
限界集落一歩手前の里山に、下手な憧れを
持ってはならない。祖父母亡き後は全て
この土地から引き上げろという。集落一斉
土地を出る準備がなされているという。
静かに、そして確実に何かが在る。そして迫り来る。
不穏な 何か の記憶。