科学的で論理的な会話の中へ、突然入り込んでくる「ゲーミング・プラネタリウム」という大胆な発想。
最初は、その違和感がどこへ向かうのだろうと思いながら読み進めました。しかし物語は、予想していなかった感情へ自然につながり、最後には静かに心を動かされます。
奇抜なアイデアを面白さだけで終わらせず、登場人物にとって必要なものへ変えていく構成が見事でした。会話の軽やかさを保ちながら、これだけの展開と余韻を短編の中に収めていることにも驚かされます。
楽しく読めて、読後には少し見える景色が変わる。短編を書く者としても、とても参考になる作品でした。