身近なコンビニを舞台に、店員さんたちの個性や人間関係がどんどん広がっていくのが心地よかったです。岡山吉備さん、小鳥遊虚子さん、黒爪・白爪の二人、MATCH春菜さんなど、キャラクターが立っていて、読み進めるうちに中央寿通り店が本当に存在しているような気にさせてくれました。何気ない買い物や接客から、考察や言葉遊びへ展開していく独特の語り口も魅力的です。最後の「コンビニ人間賞」「人間失格賞」「顧客失格賞」という締め方が、この著者ならではでですね。