ナコの一人称がまず軽快で、裏通りのゴロツキを「変態魔術」で吹っ飛ばす開幕から一気に掴まれました。魔術の“アプリケーション”感や「ぬいぐるみクマちゃん」など言葉選びのセンスが抜群で、危険な状況なのに笑えてしまうのが魅力。アロハ+フライパンのハロルドも強烈で、会話劇だけでキャラが立つのが気持ちいいです。勇者殺しの謎という大筋に、力技で小事件を片付ける痛快さが乗って、続きが読みたくなる第一部でした。
まず日常パートと事件解決パートでの緩急の差が魅力的な作品です!日常パートではコメディの様なゆるりとした空気で進みます。ひとたび真剣な話に移行するとバトルもの(笑)、いえミステリーものとしての魅力が開花します。癒されながらも、ファンタジー作品として楽しめる小説としてオススメです!