ヒストリカル・ドロドロマンス

公爵令嬢の主人公が、政治の縺れや貴族社会の闇に呑まれながらも、初恋の人との愛を貫こうと足掻くヒストリカルロマンスです。

国を苦しめる悪政を正すべく、国王夫妻を裏で操る宰相の打倒を目指す王太子・ルイトポルト。
しかし、その宰相は彼の婚約者である主人公・パトリツィアの実父なのです。
宰相を倒すことは即ち、その後の彼女の立場をも危ういものにしてしまうことに繋がります。
ルイトポルトを想って身を引こうとするパトリツィアと、一途に彼女を愛し続けるルイトポルトの行く末は……。

たくさんの登場人物たちの思惑や愛憎が複雑に入り乱れる、群像劇とも言える作品です。
ドロドロの恋愛模様と、綺麗事だけでは成り立たない政治の描き方が絶妙で惹き込まれます。
どんな結末を迎えるのか楽しみです。

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