19編目 コーラ
飲みさしのまま放っておいたので
コーラの炭酸が抜けてしまっていた
口の中で小さなビッグバンを起こして
ここぞとばかりに自分の存在理由を誇示する
あのまばゆいほどのパチパチ感は消えていた
けれどもそれは私のだらしなさのせいだろうか
それともコーラのほうに根性が足りないのだろうか
いずれにせよ私は春の光のあふれる窓を見ながら思った
(炭酸が抜けてしまっていたからこそコーラが本来持っている
純粋な魂のようなものを味わうことが出来たのではないだろうか)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます