黒い森の蝶
月が空に溶け始めるころ
黒い森に朝露が降る
そびえ立つ針葉樹の
樹齢の香りをまとい
月の雫をピアスとして
夜の使者然とした
黒いアゲハが舞う
朝の風は厳かに冷たい
夢の果ての緯度は高く
昇る太陽は低く
樹々の影は長い
森の陰を縫って
飛ぶ蝶の軽やかさ
それは
絹のレースのように薄い
翅のせいではなく
ディレッタントな月が
創造した
ただの美しい影だから
なのかもしれない
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818792437747946578
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます