あの日の告白

葉名月 乃夜

プロローグ

 

 パトカーと救急車のサイレン音が耳に痛かった。白い校舎には黄色いテープが貼られ、何人もの警官と救急隊が校舎を行き交っている。窓には野次馬の生徒が張り付いていた。青空の下、赤い光で目が眩む。



 ただ事じゃないのは一目瞭然。

 


 その中で──、




「現場は、どんな感じだったんですか?」



 一人の男が、警官に取材をしていた。

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