第14話

学校の図書館。静かな雰囲気の中、本棚の間を歩く学生たちの姿が見られる。歩香は一人で本を探していた。




歩香は歴史のコーナーで本を探している。ふと、背後から声がかかる。


みずき 「歩香!」


歩香は振り返ると、仮名みずきが嬉しそうに駆け寄ってくる。


歩香 「みずき、!?」


みずき 「今日、一緒に帰らない?色々話したいことがあるんだ。」


歩香 「もちろん。待ってて、あと少しで探してる本が見つかるから。」


みずきが頷いて待っていると、別の棚の向こうから緑なみが現れる。


緑なみ 「あ、歩香先輩!ここにいたんですね。」


歩香は少し驚いた表情を見せる。


歩香 「なみ…こんにちは。」


緑なみ 「先輩が探してる本、これですよね?」


緑なみは歩香が探していた本を差し出す。


歩香 「ありがとう、なみ。」


みずきが少し不機嫌そうな表情で歩香と緑なみを見ている。


みずき 「歩香、私たちも急ごう。」


緑なみ 「先輩、良かったら私も一緒に帰ってもいいですか?」


歩香は少し戸惑いながらも頷く。


歩香 「うん、いいよ。みんなで帰ろう。」


みずき 「…まあ、いいわ。」


3人は一緒に図書館を出る準備を始める。歩香は緑なみとみずきの間で気まずそうにしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る