三十年近く戦場を渡り歩き、四肢も内臓も顔も失って全て機械に換えてきた傭兵グレンが「イチ抜けた!」と宣言し、農場生活を夢見て引退を決意する——この第一話の掴みが圧倒的です。ダークで重厚な銀河帝国間の戦争世界を背景にしながら、主人公のユーモア溢れる語り口が絶妙なバランスを生んでいます。
書籍化もされているだけあり、世界観の密度と文章のテンポが非常に洗練されています。反物質コアが心臓代わりというサイボーグ描写のリアリティや、辺境惑星入植ガイドブックへの言及など、細部まで作り込まれたSFとして読み応え抜群。新たな星での生活が、どう「成り上がり」に変わっていくのか目が離せません。
終わりの見えない宇宙戦争に嫌気がさした主人公が望んだのは、できるだけ平和な惑星で農場を運営しお嫁さんをもらうこと。
そんな第二の人生を夢見て30年に渡る傭兵生活で貯めた私財を投げ打ち、宇宙船と農地開拓に必要な施設を買い集めいざ新天地へ!
そうして無事新天地の惑星に着陸したはいいが、初日から荒くれ者たちの襲撃を受けてしまう。しかしそこは戦場で「不死身」と呼ばれた主人公、襲い掛かる荒くれ者を余裕で撃退。その際に引き連れられていた奴隷の女性を助け共同生活を送ることに。
その後も美女ばかりのキャラバンがやってきたり、周辺のコミュニティからの襲撃を受けたりと大忙し。
そのため農場にするはずが要塞のようになっていき……
群雄割拠状態の惑星。そしてそこに住む様々な種族と今後どのように主人公か絡んで行くのか楽しみな作品です。
書籍化され大人気の『目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい』の作者さんの作品ということもあり安定の面白さ。
是非読んでみてください。圧倒的な強さを持つ主人公に痺れること間違い無し!