応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    いきものがかりへの応援コメント

    ナマズに生まれ変わるのだけでも驚きの話なのに、クラスメイトに喋ったからと殺されてしまうとは哀しい話ですね。そして、因果応報に花村さんが行方不明になったのにクラスで話題にしないのも、また哀れですね。面白いお話でした。昨日は拙作『人魚の海』に素敵なレビューいただきありがとうございます。私は物語を読者に想像させたいタイプなので、人魚の心はあまり描かなかったのですが、華魚の愛は本物であり、陸での生活で彼女が死にかけているのも真実です。主人公はそれを承知で彼女と共にいるために海という異界に自ら行ってしまったんだと思います。『いきものがかり』の話も因果応報や、ただのラブコメでは終わらせない人界の哀しさがありましたので、この場を借りてレビューのお礼と同時に語りたくなりました。感想欄汚しすいません

    作者からの返信

    鷲巣先生、お便りありがとうございます
    人魚の海、面白かったです。斬一倍とぜんぜん変わるなと思いました

    華魚さんが真実の愛だったと聞いて、安心いたしました。
    連れ去られたというのは周囲の憶測ですね。人魚への偏見に過ぎない

    華魚さんの本心を聞いてだいぶ印象が変わったので、レビューを華魚さんに好意的な形に修正しようかと思いますが、
    本心をそのままレビューに書き加えてしまうと(ホラーとして)野暮なのかも知れません
    ミステリアスは残す形で直しておきます

    いきものがかりは、人界の哀しさを書いておりますので、結構、救いがないです
    ナマズを殺してはいけない、それだけのことができないという……

    ナマズも人魚のうちなのでしょうか……帰る場所は川ですが……

    本日はお読みいただき誠にありがとうございました

  • いきものがかりへの応援コメント

    他の方のレビューをきっかけに読みにこさせていただきました。

    まさか鯰と恋することなんてないだろうと高をくくってましたが、これ以上なく的確なキャッチコピーでした。
    優しくて残酷で、それでも優しくて。救いがあるようで、報われない想いも残っていて。
    感情を揺さぶられました。

    作者からの返信

    広沢長政さん、レビューとコメントありがとうございます!

    頑張ったところ、全部褒めていただいてとても光栄です。
    夏がテーマなんですが、同じ夏の中でも季節感が動いているところはこだわったところなのでそこ触れていただけるとすごい報われます!
    キャッチコピーも自分なりに頑張りました!

    他の方のレビューをきっかけ……だれかな~?

    広沢長政さんの作品もちょっとだけ見た感じ、特徴的なのかな~と思いました
    今、激動の12月ですけど、お忙しいのに読みに来ていただいて本日はありがとうございました!!

    編集済
  • いきものがかりへの応援コメント

     コメント、お邪魔します。
     悲しいけど、切ないけど、とてもいいお話だったです。

     おとぼう鯰、遥人くんだったんですね。
     遥人くん、音和さんのことが好きだったけど、いじめられている音和さんに味方できなかった。そして、そのことを後悔していた。

     お盆に人間に戻って、音和さんと語らい、両想いだったことを確かめられたのは、せめてもの幸いと思います。

     おとぼう鯰として教室に戻って、花村さんの悪事を暴き、復讐はしたけれど、殺されてしまった遥人くん。
     裏切者は、もう人間に生まれ変われない、と言っていましたけど、せめて次は、穏やかに生きられるものに生まれ変わってほしいです。

     好きな遥人くんを失い、おとぼう鯰としても失ってしまった、音和さん。
     がっくり気落ちして、悲しいでしょうね。
     それでも、生きていく限り、新しい出会いがあるんですね。
     小暮くんが彼女に寄り添ってくれそうですね。

     本当に、とても良いお話でした。感動しました。

    作者からの返信

    冴月先生。あたたかいコメントありがとうございます。
    そしてあたたかいレビューもありがとうございました。
    本当、恐縮です。

    せめて次は、穏やかに生きられるものに生まれ変わってほしい……
    コメントの一文、印象に残りました
    人以外の生き方も平穏ならば好い……

    ギリシャ物語を読んでいて、ほとんどの人は報われずに散っていきます
    人にありながら幸福な最期を遂げられない厳しい時代を書いている方だからこそ、穏やかに生きられれば……達観なのかも知れないと思いました

    今作書いた時「これ残酷な内容だけど、冴月先生に読まれたらどう思われるんだろ……?」なーんて心配してましたが、ギリシャ物語読んでぜんぜん心配要らないと反省しました



    レビューの方、筆力。褒めていただけるんですか? いいんですか? あづまですよ?
    そういえば星がまだだいぶ少なかった頃に、船のトイレの近況ノートで冴月先生に「文章は上手だよ、いつか星は増えてくるよ」って、
    励まされて、とても勇気になりました

    今作、おかげさまで初めて星100を越えた作品となりました
    諦めないで好かったです

    孤立を描いた今作ですが、たくさんの方に手を差し伸べていただきました
    冴月先生をお待ちしていたので、ようやくパズルのピースが揃った気持ちです!

    今日はありがとうございました
    これからもよろしくお願いします!

  • いきものがかりへの応援コメント

    はじめまして。コメント失礼致します。
    季節が秋になってしまってから拝読しました。
    過ぎ去った夏が、シトシトと皮膚に張り付くような、少し恐怖も混じるような湿気を帯びて鮮明に思い出されます。
    水害は恐ろしいですよね。
    この作品に8月15日という日付けが出てきて、ドキッとしてしまいました。その日は、お盆のお中日であり、私の祖父が理不尽な暴力によって亡くなった日です。
    この作品全体に漂う悲壮感といってよいのか、無情な自然現象と、主人公とおとぼう鯰を追い詰めるような、勝手過ぎると言いたくなる自分勝手な人間たちに、行き場のない怒りを感じてしまいます。

    主人公の体験したような理不尽に私も出会ったことがあるのですが、この転生してきた鯰のような存在が居てくれたらと思いました。
    的外れな感想で申し訳ないですが、どの時代でも変わらないような普遍的な人間に対する憤りと、自然に対する信仰のような畏怖のようなものを、見事に文章で描かれていると思います。

    感動しました。切ないです。

    作者からの返信

    久保田愉也さん、はじめまして!
    ようこそ、いらっしゃいました!

    ……愉也さんのコメントによると、愉也さんにはとても、つらい体験があったのですね
    理不尽はとても哀しいことです。まして暴力はよくないものです。私はこの世に生まれてきた人たちのすべてが、安心して暮らせる世界であって欲しいと思っています。

    主人公の女の子「音和」も、身勝手な人たちに追い詰められてしまいます
    おとぼう鯰に救われていなければ、いじめは止まらずに、主人公の少女が命を断ってしまったかも知れません。いじめで命を断つ子は多いです。
    それらは古代から現代まで解決しない問題です。

    そんな子らを「誰か救ってあげて欲しい」「誰か寄り添ってあげて欲しい」という気持ちで今作を書きました
    だから音和の悔しさや哀しみを分かっていただいて本望です


    今作はとても変わっているお話です。文体も重く、読むのには大変な思いをさせてしまったかも知れません
    そんな今作を、最後までお読みいただきありがとうございました。

    編集済

  • 編集済

    いきものがかりへの応援コメント

    こんにちは。
    葉月賞にご参加頂きました皆様のところに、ようやく❤などを付けさせて頂けるようになりました。
    縦読みで、何度拝読しましたことでしょうか。きっと、犀川様をはじめとしました皆様も同様かと存じます。
    性別が異なるという理由で、誰かを思う気持ちを現せない時期というものが存在すること。そんな時期の人々の心の機微を丁寧に書かれていたと存じます。
    遙人君が小暮さんに託したのは、音和が次の夏も、その次の夏も人として生きていけるように見ていてあげてほしいという思いなのではないだろうかと考えております。
    葉月賞ご参加ならびに素晴らしい夏を誠にありがとうございました。
    また、選考突破を果たされましたこと、ほんとうにおめでとうございます。

    作者からの返信

    豆ははこ先生。光栄です。
    本来、最終候補は短評に留まるところ直接お言葉をいただき、
    またこの機会で多くの方々のご感想をいただけたなら、今作は抱えきれないほど講評を与えられたのと変わりません。道を拓いてくださり誠にありがとうございました。

    今作、思春期を自分なりに書いたつもりです。
    多感な時期は大人と違った世界を見ている。音和が人として生きてゆくために……の所は、ははこ先生の読みが作者に勝っているところで、人の形をしているから人ではない、愛に接して人に育まれていくのだと思いました。


    ははこ先生は書き手の顔と、読み手の顔が一致しないところがあって、ほっこりした作風なのに、現実の厳しさが強い内容でも平然と読んでしまう。
    そこは未だミステリアスですが、
    柔和な人ほど、内面は一筋縄でないと思っています。
    その内に秘めた琴線に少しでも触れられたのなら本望です。

    ははこ先生の筆を割いていただけることは当然でありません。
    誠にありがとうございました。

  • いきものがかりへの応援コメント

    初見時、起こった事象は理解してもどこかで何かが納得できなかった。2週目を読んだ時に理解した。「呆気な過ぎたんだ」と、そうこの「呆気な過ぎる」内容がホラーとしての味を出していた。なんて言うんだろうか?「不気味な怖さ」と表現すればいいんだろうか?これが、逆に「呆気なくなければ」ホラーではなく、ラブコメになってしまうそこを、心境で不気味さを演出してホラー要素を出していて、一物書きとして尊敬する。

    作者からの返信

    Karuraさん、お初にお目にかかります!
    貴重な意見ありがとうございます。二度も読んでいただいてありがとうございます!

    ……あらら、わかりますかね。実は夏場ずっとホラーを書いておりまして……。
    ホラーの常套手段である、残酷、不穏、理不尽、恐怖が透けて見えてるのではないかなと思います。

    ラブコメだと障害を乗り越えて結ばれることが目標となるんですが、
    ホラーは不意打ち的に理不尽が襲ってくるので、もしかしたらそれがそのご感想に繋がっているのかも知れません。

    とはいえ、どんな読感が出ているのかはやはり自覚できません。
    だからこれを公開して間もなくは「間違った作品だったかも知れない」と、針のむしろのような気分でした。だからこんな感じがしたよ~というご感想、本当に嬉しいです!

    もしかしたら葉月賞の外からいらしてくれたのでしょうか?
    遠いところからありがとうございます!
    あとでそちらにも参ります。
    本日はありがとうございました。


  • 編集済

    いきものがかりへの応援コメント

    あづま乳業さん
    おはようございます。コメント失礼いたします。
    遙人は弱虫だけど、優しくて、大切な人を想う心を抱いたとても強い人ですね。同時に、なんて愚かな人なんだろうとも思いました。
    音和が彼に囚われないよう自らを殺す行為。そこにある愛は、遙人を一度失った音和の傷ついた心をさらに抉るようなものだったのではないでしょうか……。
    でも、音和が傷つくことも遙人には分かっていたんですよね、きっと。
    愚かだからこそ、人というのは愛おしい生き物なのかもしれません。
    秋空のように淡く薄い想いをのこしつつ大人になる音和。彼女の心に春の淡い光が差し込みますよう、祈っております。
    切なく悲しくも、心にのこる優しい素敵なお話でした。読ませていただき、ありがとうございました。m(_ _)m
    そして、この度は最終選考突破おめでとうございます!

    〈追記〉
    読み返しはお気になさらず〜
    私が好きであづま乳業さんのお話を読んだだけなので(^ω^)

    作者からの返信

    槙野光さん、お初にお目にかかります!
    読んでいただいて光栄です!レビューまでいただいてしまいました!ありがとうございます!

    遙人、花村さんのイジメを暴露し、報復で殺されてしまいますね。

    遙人からすれば「イジメを告発せず、黙ったままでいる」選択肢はなかったと思います。
    もちろん音和は、告発なんかしないで、遙人に無事でいて欲しかったでしょう。

    でも遙人は花村さんに殺されなかったとしても、あと1ヶ月くらいしか寿命がありません。
    遙人が亡くなったあとは、音和はまた教室で独りぼっちに戻ってしまいます。
    遙人が「イジメを許してはいけないんだ」って姿勢を見せておかないと、音和また花村さんに服従して、死んだ遙人に片思いし現実逃避を始めてしまいます。教室もこれまで通り傍観を続けます。
    だから一石を投じる必要があった。
    音和の心を鋭く抉ったとしても、自立を願ったのでしょう。

    思い出は風化します。音和が小暮くんや他の同級生との交流が忙しくなれば、どんなに大切な遙人をして忘れていってしまいます。
    哀しいけれども、遙人はイジメを打倒し、そうなることを望んだんでしょう。

    ちなみに花村さんが、イジメを暴露されて反省する人なら、みんなで鯰を育てる明るい未来がありました。


    最終候補、お祝いを受けてしまいました! ありがとうございます!
    葉月賞。すべての作品が違う魅力を持っていますね。もちろん結果も大切かも知れませんが、
    みなさんに出会えたことも含む、葉月賞そのものが宝物だと思ってます。

    読み返し遅れていますが、必ず拝見しに参ります。
    本日はありがとうございました。

  • いきものがかりへの応援コメント

    淡々と語られるからこそ、深く心に突き刺さるお話でした。
    所々に輝く言葉達があり、その才覚を羨ましく思います^ ^

    作者からの返信

    筋肉痛さん、お初にお目にかかります
    お褒めの言葉を授かり光栄です。


    心温まる物語が主流の中、今作は逸脱していたかなと動揺してしまっていたのですが、葉月賞のふところは私が思っているよりだいぶ深かったようです。所々輝く言葉なんて褒められてしまって嬉しい限りです!


    すでに筋肉痛さんの作品も読了しております。
    ……読み手泣かせの作風ですので、感想はもうしばしお待ちください。
    本日はお読みいただきありがとうございました。

  • いきものがかりへの応援コメント

    コメント失礼致します。

    子どもに限らず、手に入れたと思っている小さな生命を、自分の思うように扱って捨てる…そんなことがとても多いものです。
    いじめる相手の生命も、また亡くなった同級生の生命も、害魚の鯰も、自分の生命と同じ尊いものであると思えない人間にとっては、どうでもよいものなのかもしれませんね。嘆かわしいことです…。

    主人公は、いきものがかりとして生命を生命として扱えるからこそ、ありえないような鯰の言葉や輪廻の概念も受け入れることが出来たのかな、と思いました。
    彼女が生きている限り前向きであれることを願います。

    読ませて頂きありがとうございました。


    作者からの返信

    幸まるさん。お初にお目にかかります。
    読んでいただいて光栄です。

    命はやっぱり難しいです。
    魚と人の命の尊さは同じかっていったら、ぜったい「同じなわけない」が多数派なわけですし、そうでなければ世の中が回りません。
    でもある時、他人を「魚や虫のよう」と思ってしまったら、魚や虫に対してする行いを、平然と人に向けてしてしまいます。

    若くして、命を断つ子もいます。
    人の醜さに触れてしまうと自らも尖ってしまいがちですが、尖れば尖るほど孤立しますし、音和には頑張って本性であるやさしさを外へ向けて生きて欲しいです。

    「ナマズになってもあなたが好き」って言い切れる子ですから。

    本日はありがとうございました。
    幸まるさんの方も読みに参ります。

  • いきものがかりへの応援コメント

    コメント失礼します。

    タイトルの「いきものがかり」からは予想もしない展開と結末に驚きです。

    おとぼう鯰は、昔から死んだ人間の生まれ変わりなのかもしれませんね。
    そして、生前ひどいことをした誰かに復讐したり、逆上した人に殺されて…、と負の連鎖になりそうですが。

    遙人が人間の姿になって本当のことを告げたときは、とても悲しくなりました。
    運命の恋から滑り落ちても。
    この一言がギュっと胸を締め付けますね。

    切なくて、哀しくて、それでも前を進む主人公にはなぜか勇気づけられるものも感じます。
    素敵な物語ありがとうございました!

    作者からの返信

    篠崎時博さん、お初にお目にかかります!
    ようこそいらっしゃいました! あたたかいお言葉ありがとうございます。なんだか泣けてきてしまいます。


    負の連鎖。そうですね。
    ボツにした設定で、悪役の花村さんが次の「おとぼう鯰になる」とありました。
    原典の怪談では「喋るだけの妖怪」ですが、対話という現代の価値観が入った時、もしかしたら、この痛ましい連鎖を止められるかも知れません。
    そうであって欲しいです。


    「運命の恋から滑り落ちても」
     ここは強い意思で入れたので、取り上げて貰って嬉しいです。
     遙人にとっては音和しか知らないわけです。そして音和も、命をかけてまで救ってくれる異性って遙人が最後だったかも知れない。
     それでもやっぱ、心中してしまうわけにはいかないんですよね。
     
    丁寧に読んでくださって、ありがとうございました。
    もちろん、こちらからも読みに参ります!!

  • いきものがかりへの応援コメント

    あづま乳業さま

    こんにちは。

    何度読んでも悲しくて苦しくて、感想を書くなんて生易しいことを言ってはいけないような気持ちに襲われて、書けないのです。
    人が鯰に生まれ変わる。内田百閒を彷彿とさせる奇譚ですが、そこに流れるものはもっと熱を帯びて生々しくて、確かにこれは夏だ、というイメージです。
    読めば辛くなるのに、どうしても引き寄せられてしまう、そんな物語でした。
    読ませていただき、ありがとうございます。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子さん、お言葉をかけていただき光栄です
    佐藤宇佳子さんは、九州を内外から書ける希有な方と存じています。

    内田百閒。調べてみたら夏目漱石のお弟子さんの文豪のようです。
    佐藤宇佳子さんが目の肥えた読書家なこと、経験値が高いことに恐縮しています。

    「変身譚」カフカが有名ですが、夏目漱石「我が輩は猫である」で「人間以外の視点」が師系を通して発達していった可能性もありますね。
    いきもの係とナマズが恋する謎の恋愛小説……から、文豪の師系まで連想が広がってしまうあたり、知識が豊富な方との会話はスケールが大きいと感じます。

    読むと辛いというご感想ありがとうございます。
    実は今作が不穏や残酷を含むことについて「読んだ人がどう思うだろう……?」と狼狽えていたので、佐藤宇佳子さんの「おちる」を読んで、ものごとには陽だけでなく陰もあり、それを描くことも小説なのだと少し落ち着きました。

    お忙しい中、お言葉をいただき改めてありがとうございました!

  • いきものがかりへの応援コメント

    「鯰は夏の季語」の一文にひかれ、読み始めました。普段俳句も詠んでいる者です。
    夏の季語であることも、 妖怪のおとぼう鯰も、害魚であることも、鯰のことはほとんど知りませんでしたが、面白いキーワードだと思いました。
    とても引き込まれる物語でした。

    作者からの返信

    ゆげさん、ようこそいらっしゃいました! お初にお目にかかります!
    俳句を詠まれているのですね!
    私も2ヶ月くらい前から学び始めました! 今ちょっとこっそりゆげさんの方も拝見したら本格的にご活動されてる!
    ゆげさんは大先輩ですね!

    おとぼう鯰はホラー小説書くときに偶然発見しました。
    歳時記みたらああ「夏」なんだなと。ネタはどこで適所が訪れるか解りませんね

    「害魚」……霞ヶ浦の「アメリカナマズ」です。
    捕まえてもリリースせず駆除を推奨されています。
    霞ヶ浦にナマズ食べに行ったら、水槽にアメリカナマズが泳いでいて、駆除の一環と悟りました。

    一方、在来種のナマズは、現代ではか弱い立場になりつつあるかも知れません。ナマズ自体は逞しい魚なんですが……

    今回みたいな奇妙な作品を投じてしまった時、正しい選択だったか不安で仕方ないので、コメントをいただけると本当に勇気になります
    読んでいただいて、ありがとうございました!!!

    編集済
  • いきものがかりへの応援コメント

    喋る鯰?鯰と恋!?どんな話なんだろう!?という読み始める前の想像を、良い意味でひっくり返されました。
    切なく苦しく、でも火照りを鎮めつつ先へと進んでいく、生きることの儘ならなさや強さを感じるようなお話でした。ひとつひとつをなぞるような描写にはドキッとしました。
    六道輪廻、お盆、人間の業、因果応報、と仏教的な思想が印象的で、民話のような雰囲気も感じました。

    教室の中は冷たいですね。いたずらに生き物を捕らえては死なせ、同調しない「外道」がいれば虐める。これが世間の常温かと思うとゾッとします。
    「ほんの少しだけ自分に嘘をつけていたら」という一文がすごく好きでした。
    繊細な「鯰」は冷たい教室では傷ついてしまう。でも、冷たく装っているだけで、本性は鯰である同類も実はいるのですよね。「おかしいと思った」と言える鯰が増えていけば、教室の常温はもっとやさしくなっていくのかもしれません。なんだか赤城山も思い起こされます。
    タグの鯰化現象。蛙化現象の逆的な意味かなと思いましたが、周りの人たちが鯰化していくという意味もいいなぁと深読みしました。
    神がかりならぬ、生き物がかり、というのも深読みしてみたり。

    不思議な世界観、ひと夏の儚さ、熱、人間というもの……たくさんのものを感じられる素敵な作品でした。
    冒頭の季語や、「夏祭りはぐれ暗がり二人きり」も良かったです!

    作者からの返信

    きみどりさん、大切に読んでいただき恐縮です……今回かなり奇妙な作品なのに。
    きみどりさんの感想はものすごいですからね……本当、畏れ多いです。

    ナマズ化現象のタグ。なんとなく付けたので、コメント見て「それ、すごい!」って思いました。
    ナマズ化が拡散していくアイデアは作者にもありません。神憑りならぬ「いきもの憑(がか)り」ってタイトルにしたいくらいカッコいいです。

    鯰のような人……人のやさしさって、表に出しにくいだけで誰にも潜在していますね。
    でも慈悲や愛って常温ではないです。だから心が熱くなってる季節だけ、ふっと現れる。夏の水として。
    現実でやさしさに触れた時は、その人はきっと勇気を出してくれたのだと思って、幸せになります。

    赤城山が平らの象徴なら「おとぼう鯰」は、平和を伝えに来ているかも知れません。そこは二回読まないと解らなさそうな所なのに、労力を割いてくださって感無量です……
    あと冒頭の「鯰は夏の季語」は夏の物語だと釘を刺すためでした。鯰で夏を感じる人も少数派でしょうから。

    私の読む力は残念ながら、きみどりさんから比べるとだいぶ劣るのですが、
    大切に読んでいただいたのなら、こちらも大切に読み返そうと思います。
    それが因果応報ですね。

  • いきものがかりへの応援コメント

    因果応報の言葉が浮かびます。遙人の死を受け止めるのは辛く悲しい。でも、喋る鯰の正体を知るほど、激しい感情が沸き起こるようで、扇動的な描写がとても上手だなぁと感じます。
    まさか鯰でここまで物語を展開できるその類稀な想像力に感服ですね。
    とても面白かったです。
    素敵な小説をありがとうございました。

    作者からの返信

    刹那さんお読みいただき恐縮です。
    もはや作品のような、ものすごいレビューまでいただいてしまいました!

    大切なお時間を割いて筆まで執っていただけることは、普通のことではありません。重ね重ね感謝申し上げます。
    ひょうたん鯰。鯰は捕まえることが難しい象徴ですね。今回、尻尾だけでも掴まったでしょうか……

    輪廻、因果応報。お盆ですね。
    お互いやさしくすれば、やさしい世の中になるのに、みんなで厳しくしあって苦々しい世界を形成してしまう。
    本当に平等な世界であれば、鯰と人も対等になる、でもそれは夢物語である。でも目指したい。そんな葛藤の激しさが出ていたらいいなと思います。

    その分、物語としては厳しさが出てしまったかも知れません。
    どのくらいの水温で大切な読者さまと接するべきなのか……次回はマイルドにすべきか……。ある意味、刹那さんが卯月賞で通った地点にいるのかもと思います

    扇情的。実は一人で書いていた時は自覚がなかったのですが、刹那さんに言われ、どんな形にせよ特徴があるのかもと思い始めています。長所に出来ればよいのですが……

    過分なお褒めの言葉を授かり光栄です
    大切に読んでいただき、ありがとうございました。

  • いきものがかりへの応援コメント

    喋る鯰という異様な存在が世界に侵入してきたとき、あえて音和が「喋る」ではなく「知ってる」を問題にすることで、違和感を沈めて幻想を作り出すという構成に感心しました。
    そして何より、「喋ったから、殺した」という一言に露呈した花村の内に潜む幼稚な悪には、中世の説話のような単純さと残酷さが同居していて、その悪の背後に控える代償が端的で鋭利な美しさだと思いました。

    作者からの返信

    りりあにさん、ようこそ!
    とても専門的なコメントをいただいてしまいました!!
    ありがとうございます!

    確かに「おとぼうナマズと恋」とか無茶な設定ですからね。喋ったからなんだ!?にならないよう、大真面目に書きました。

    音和は喋ることは不問にしてナマズと交渉してますね。
    本来喋った時点で事件ですから、花村さんの態度が人類に普通なのかも知れません。
    でも自分がおとぼうナマズになってしまった時、音和のところに行った方が助かりそうです。
    怒っても苛められても最期は全部許しちゃうあたり、やさしい子なのだと思います。

    鋭利な終わり方。
    花村さん改心して助かるパターンも考えたんですが、ナマズを殺した報いとしてナマズ並みに簡単に抹消される結末にしました。黒すぎたかな?と思ってたので、大丈夫だよ~とコメントいただきホッとしました。

    りりあにさん、新鋭さんですが、知識の豊富さがコメントからにじみ出ております!
    改めてコメントありがとうございました!

  • いきものがかりへの応援コメント

    不思議で寂しくてせつなくてでもあたたかくて。
    去ってしまった者は戻りはしない。
    けれど、一時音和の心をあたためてくれたことを、きっと音和は忘れないのだと思うのです。
    その先に違う未来が待っていたとしても。
    なんともいえない読後感に胸がぎゅっと熱くなりました。
    あづま乳業さん、ありがとうございました。

    作者からの返信

    お初にお目にかかります。未来屋環さん。
    そんなに情感たっぷりに褒められてしまうと、泣いてしまいますよ!

    公開したあと「だいぶ的外れなものを書いてしまったのかも」と疑心暗鬼になっていたので、早めのコメントに救われています。

    生き物たちは夏を終えてみな死んでいきますが、いなかったわけではありません。愛や恋、人もそうだと思います。

    未来屋環さんが、水無月賞の大賞作家だとはすでに存じています。
    未来屋環さんの方から接点を与えてくださったのなら、こちらも沈黙のまま読んでいるわけにはいきません。時間をとって大賞作の感想を述べに参ります。今日はありがとうございました