採否

僕は何かをするとき、まず先に言い訳が欲しい。



例えば、何かを買うとき、僕は自分にプレゼンをする。


欲しい理由をいくつか挙げ、購入の正当性を訴える。


審査員である僕は厳格だ。


「買わなきゃよかった」は、許されない。



しかし、最近はどうだろう。


昔に比べると、ずいぶん基準が緩くなったように思う。


「まぁ、いいか」が、得意になった。


そこにあるのは妥協と、寛容、そして少しの甘さだろうか。



このプレゼンは、後悔しがちな僕のためのリスクヘッジ。


幸せをつかみに行くような積極性はない。


それでも、こういう幸せの拾い方も案外悪くない、と思っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る