「時間」をめぐる会話の噛み合わなさが、ただのクレーマーとの応酬に見えていた段階から、少しずつ別の意味を帯びていく構成が印象的でした。特に「時間を食べてくれる」という言葉が出た瞬間、それまでの会話まで不穏に反転します。最後まで正体を説明し切らないからこそ、止まった時計とアケミの姿が読後に残ります。それはそうと、中身の入れ替わった男の返し文句にとてもイライラ、めちゃくちゃ上手いなぁ!と感心しました。
前半ずっと会話が噛み合わなくて、読んでるこっちまでイライラします。クレーマー対応あるあるだな〜と思ってたら、噛み合ってなかった理由がそもそもこっち側の問題じゃなかった。ここでゾッとしました。時間の話が通じない理由が明かされる一言がうまいです。接客のテンポのまま、気づいたら変なところまで連れてこられてる感じ。