素敵なお話でした。喪った記憶と思い出を辿る物語。私的に結構ツボですｗ
　既に過ぎた現実は変わらないけれども、それでももう会えない筈の二人が出会えて……記憶を取り戻し立ち直る切っ掛けを得られて本当に良かった。読んでいて、「（お盆に）間に合ってよかった」とホッとしていました。

　一か所だけ、気になる所を指摘しておきます。
『田舎だったから、癌なんて病気は珍しく、―ーーーー』
　流石にそんな訳ないです。地方なら癌にかかりにくいとかも無いですし、地域で暮らしにくくなるなんて事もあり得ないです。スマホが既にある時代想定なのに、なんでそんな認識？？　ましてや主人公は医学の知識あるのに？？
　恐らく、「若くして癌で亡くなった」という意味なのかな？　言葉足らずで無知者が田舎を馬鹿にした印象になってしまっています。