第10話 幼女(同級生)と休日と喧嘩と助っ人

俺は練習の多かった週の週末ということもあり、商店街に出かけていた。


理由は新しい服を買いに来たのだ、何せ休日にあいつらに出会してなんか言われたらすっごいイライラするからな。

(まぁ練習が多いから服を買いに行くってのもおかしな話だがそこはご愛嬌。)


そこで俺は近所の商店街にあるユニ○ロに来ていたのだ、俺は普段は白のスウェットと黒のズボンが家に何着もあるのでそれを普段から着ていたのだが、流石にもうそれじゃいけないと思い服を買いに来たのだ。


俺は趣味にお金を使いたい派閥ではないのであいにく貯蓄はたくさんあるのだ。

昔から俺は本当にお金を使わなかったから、お年玉含め今は数十万は溜まっているのだ!

だから多少無駄遣いしても何の問題もないわけよ。


とか心の中でつぶやいていた俺だったがふと顔を上げると何やら路地で起こっているようだ。


何なんだと思い路地に近づいてみるとそこには、20歳くらいの男三人が銀髪幼女を脅していた。


こんな状況を見てしまって切り替えて買い物もできやしないと思った俺は警察に電話しようと思ったが、手が動かない。

「何でだ!三夏の時のストーカーみたいに割って入って助けろ!」

と俺の心の中で盛大に叫んだ。


それが功を成したのか、俺の手はカバンからスマホを取り出し、警察に電話することに成功した。


「警察ですか!?絹高の近くの商店街の路地裏で男三人に一人の女の子が脅されてるんです!」

と俺は力いっぱいに叫ぶかのように言った。

警察に電話した後、俺はもう一人の助っ人に連絡をしておいた。そいつは10分後に来れるらしい。


「10分はきついかもな、、」

そう呟き俺は路地の方へ走って行った。


幸いまだ路地裏の男達は俺の存在に気づいてないらしい。

そこで俺はその幼女を守る様にして男達の前に立ち塞がった、俺はすごく怖かった。


何せ前の学校で俺をいじめてきた三人組のような感じがして、俺は恐怖で足がすくんでしまった。


『なんだガキ?そいつのツレか?』


俺はそう聞かれ咄嗟に

「そうだ」

と答えてしまった。その答えはよくなかったと後から思った。


そう答えた瞬間その男たちは血相を変え俺の頬に右フックをかましてきたのだ。


『テメェ今そいつのツレって言いやがったな、俺たちの彼女に手ェ出してんじゃねぇぞコラァ!』

と巧みな足技で俺の足を執拗に狙ってきたのだ。

おそらく俺がこの場から逃げれない様にするためだろう。まぁ、最初から逃げるつもりなんて一ミリもなかったけどな。


そんなことよりあの女の子は『彼女』という単語を聞くたびにとてつもなく悲しそうな、そして苦しそうな顔をしていた。


俺はそんな可哀想な子を見捨てられるほど性根は腐ってないんだ。


「この子がお前らの彼女ならなぜ彼女というたびに彼女の顔が苦痛に満ちた表情をするんだ、、」


そう問いかけると男たちは気色の悪い笑いをしながら答えた。『俺たちが彼女といえばその女は彼女なんだよ、その女は俺たちに逆らうことができないからな、せいぜい夜の営みで活躍するくらいn』


ゴリッ


「もうしゃべるなお前ら」そう呟く俺の右拳はそいつらのリーダー?らしき男の鳩尾にめり込んでいた。リーダーらしき男は泡を吹いて地面に転がった。多分肋骨が何本か逝ってしまったのだろう、だが俺は可哀想とは微塵にも思わなかった。


こいつらには女の子を犯そうとしたという立派な犯罪がある、そして俺に殴りかかってきた、だから俺は力を込めて反撃した。たったそれだけのことなのだ。


リーダーの男は痙攣はしているが死んではいないだろう、まぁこの調子じゃ一月は退院出来なさそうだな(笑)


そんなことを思っていると取り巻き達が俺に向かって殴りかかってきた、油断していた俺はしまったと思い、殴られると思った束の間、そいつらが俺の顔の前で倒れた。


俺が首を傾げていると『優希遅れてごめん!』と俺の呼んだ助っ人の誠司だった。

実は俺がさっき連絡したのは誠司で、誠司は力が強く、柔道の負けなしの達人という噂を聞いたから、連絡してみたら、数秒で既読がつき来てくれることになったのだ。


「悪いな、巻き込ませちゃって、」


『別にいいさ、どうせ今日は暇だったしな笑』と言ってくれるのでありがたい。


そこからすぐに警察の人が来て男たちは連行されていった。

そこで俺はその銀髪幼女に挨拶をした。

「初めまして、俺は才川優希、優希って呼んでくれ」


『えぇっと・・・初めまして、私は三河アリサ、ロシアと日本のハーフなの、、ねぇ優希くんって絹高の生徒、なの?』と彼女が少し怯えた様な声で聞いてきた。


「そうだよ俺は絹高の二年生なんだ」そういった途端彼女の顔から笑顔が溢れ出した。可愛い笑顔だ。(俺は決してロリコンではないぞ)


『ほ、本当に!?』


「本当だよ」

俺がそういうと彼女は俺に抱きついてきた。(俺はロリk以下略)

この光景だけ見ると誤解されそうだから一旦離れてもらおう。


しばらくして事情を聞いてみたら、彼女も絹高の二年生らしくとなりのクラスらしい、そこで同じ絹高の俺に守ってもらおうという魂胆らしい。


「まぁ同じ様なことがあるのは困るからな、いいぜ学校でなら守ってやる」


そういう俺に彼女はとびきりの笑顔を浮かべて


「ありがとう優希お兄ちゃん!」


と幼い女の子のように言ったため、周りから親子の様だったと学校で話題になるのに数日も掛からなかった。(あいつわかって言いやがったな、、)


休日も終わり学校に登校し、教室に着いた瞬間にアリサに正面から抱きつかれた、

その光景に三夏はアリサに、


『何があったの!?』


と聞くと、アリサは小悪魔的な笑みを浮かべ、こういった。

『優希お兄ちゃんは私のヒーローだから。』

という絶大すぎる一言でクラス中から『『『えぇぇぇーーーー!』』』と聞こえてきたのだった。

(特にお兄ちゃんの部分だろう、まぁ俺は嬉しくないわけがないのだが、、っておい待てそれだと俺がロリk以下略みたいだろ!)


その日は俺に対するクラスメイトからの呼び方はお兄ちゃんになってしまったのだった。


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みなさんこんばんは。今回は前回に引き続き新キャラです。作者の好みであるロリキャラを入れられて私は大満足です。 次回からはアリサも登場して練習編に戻ります!お楽しみに!                       


虎井虎


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