第8話 定期考査ってこんなもん?
あの勉強会から2週間後、9月の初めになり定期テスト本番の日がやってきてしまったのだ。
もちろん定期テストのために勉強はしたし、この前の勉強会で、歴史は大分強くなったと思う。だけどまだ不安なところも多い。
何せ難関高のテストなんて化け物クラスで難しい問題が出題されると思っていたからだ。
そんなことをぼんやり考えていると、疲れ切った顔の三夏が登校してきた。
「三夏おはよう、、大丈夫か?」
『全然平気だよ〜、、』
と平気そうではないとんでもなく脱力し切った声で帰ってきたのだ。
『いや〜、昨日徹夜で彩花からの宿題を頭に詰め込んできたから寝不足で、、』
と腑抜けたことを言っているが、まぁ三夏なりに努力しているっぽいので何も言わないことにしたのだった。
そんな会話がありつつ、ようやくテストの時間になったのだった。
テストは2日間あり、今日は国語、数学、英語、明日は社会、理科、が待っている。
早く帰れるのはありがたいのでいいと思おう。
ぼーっとしていると一時間目のチャイムがなり、みんなが一斉に、配られた問題用紙を捲る音が聞こえてくる。
俺もやるか、、と問題を見てみると、え?と心の中で思ってしまった。
難しいかなと身構えてた俺だったが、問題を見た瞬間固まってしまった。
理由は聞かなくてもわかるだろう、それはもちろん編入試験の方が圧倒的に難しく、定期テストがとんでもなく簡単に思えてしまったからだ。
問題ってこんな簡単なの?と思い次のページをめくっても、簡単な問題ばかり、
「余裕だな」と内心思いつつ解いていくのだった。
2時間目数学だが、国語が結局最後まで呆れるほど簡単だったので少し肩の力が抜けているが、もしかしたら数学は難しいかもと思いつつページを捲ると、やはり簡単だった。
3時間目、もう分かってしまった。この学校のテストはどれも簡単なのだろうと、案の定英語も、全然難しくなく、1日目は多分全部満点だろうと思った俺だった。
定期テスト2日目、一時間目は理科だ、だが理科は一日目に比べると、難易度は上がっていたが、簡単な部類だった。
二時間目の歴史がまぁまぁ難しかったが解けない程ではなかった。
俺の予想だと全教科満点な気がするが、フラグにしたくないのであくまで思う程度にしておいた。
テストから一週間後、結果が出てきたが、俺は500点満点中、500で学年一位だった。そしてその下の彩花も496点で学年二位だった。俺たちが喜んでいる横で、三夏はというと、313点、学年62位中46位という微妙な結果で、いい結果だった俺たちを陰から睨んでいた三夏なのであった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
更新遅れてごめんなさい!次回から体育祭の練習編へと入っていきます。
よろしくお願いします!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます