第3話 新しい教室と新しい出会い

俺は校舎に入って3階の2年1組を目指していた、なんでって?そこが俺の新しい教室だからに決まっている。

俺の学園人生はこれで報われる笑とか考えながら歩いていたらついに教室の前に辿り着いた。


俺は深呼吸をして呼吸を落ち着かせ、自分の心に大丈夫と暗示をかけていた。はよ行けと思うかもしれないが前の学校であんなことをされたのだ少しは緊張もするだろう、暫くして俺は意を決して教室の扉を開けた。


ちょうど朝学活の時間だったのだろう俺の話をしようとしたタイミングで本人が来てしまい、先生は少し呆れてしまったようだ。


…『では改めまして今日からみんなと同じクラスに編入してきた才川優希くんです、みんなと違ってわからないことも多いと思うので色々教えてサポートしてあげてください。才川くんみんなに自己紹介をお願いします。簡単で構いませんよ』

先生はそういうと俺を教卓の前に立たせた。


「俺は才川優希です。気軽に優希とでも呼んでください、好きな食べ物はラーメンです。今後ともよろしく」となんの変哲もない挨拶をした、まぁそれが普通だよな。


『それで才川くんの席は、、桐島さんの隣ね』

そういうと次の授業の準備があるのか俺のクラスの担任の西条先生はその場を後にした。


「ふぅ、これでようやく授業が受けれる」俺は少し緊張していたが今はそれも解け、俺の周りには俺の出身や趣味を聞きたい人が大勢集まっていた、俺はその人集りを片付けるのに10分以上の時間が掛かった。


「あぁ、疲れた、」俺がそんなふうに机にもたれかかっていると俺の隣の席の女の子から「お疲れ様」との声が、俺はありがとうと返すとその労いの言葉をかけてくれた主の正体はさっき先生から桐島さんと呼ばれていたストロベリーブロンドの髪をした隣の席の美少女、桐島三夏きりしまみかだったのだ。


「才川くんだったよね?私は桐島三夏っていうの。気軽に三夏って呼んでね」と言っていた。

「俺の名前も優希でいいよ、よろしく三夏。」


『こちらこそよろしくね優希くん』


と挨拶を交わした俺らだったが、突如、三夏が何か思いついたような表情をした。


「ねぇ、、転校してきてまだちょっとだけど、私の相談に乗って欲しいの、」三夏はそういうと自分の置かれている状況について話し始めた。


なんでも三夏はここ2ヶ月くらいストーカーをされているのだとか、でもそれを親とか、仲のいい友達とかに伝えてしまうと、その人たちも巻き込みかねないということで相談ができなかったらしい。

事情を今知った俺なら、特に心配することもなく、相談できるんだと踏んだらしいのだそうだ。

「それはそうといいのか?そんな大事なこと、出会ってまだ数時間の男に話してしまって。」 


『優希くんは一目みた時からこの人は優しいから相談に乗ってくれるって本当に思ったの。』

そんなことをどストレートに言われ少したじろいでしまう俺だったが、すぐに正気に戻って「いいよ、俺でよければ相談にも乗ってやるし、ストーカーからも守ってやる。」そう宣言すると、三夏はとても嬉しそうに、


『じゃあ、今日は私の家まで一緒に帰ろう!』

と俺に向かって言ったのだった。


俺は一瞬何を言ってるんだろうと思考することを放棄したが、理解が追いついてきたので、「流石にそれは、、」というと三夏が、目尻に涙を浮かべて、

『さっき、守ってくれるって言ってたのに、、』


と今にも泣きそうな声で言うものだから俺は咄嗟に、冗談だと返すと、急に泣きやみ、『じゃあ決まりだね!あっそれと。はいLIMEね、登録しておいて!』

と紙を渡し、どこかへ行ってしまった。


俺は「嵌められたなぁ」と思いつつもなんだかんだ青春していることに、内心少しドキッとしていたが、授業開始のチャイムと共に俺の意識は勉強に向いたのだった。

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みなさんこんばんは!昨日スタートした優希くんの物語なんですが、新しい学校、そして新しい友達が増えて微笑ましいですよね笑

次回の4〜5話は帰宅編、6話〜8話はストーカー撃退編をお楽しみに! 以上作者からでした。 星、応援メッセージの一つが励みになりますので新人作家を応援よろしくお願いします。

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