個人的に、長編ファンタジーは途中でだれてしまうことが多いのですが、本作は最初から最後まで一切失速することなく、心から楽しませていただいた名作でした。
序盤は軽快なギャグとテンポの良さで一気に心を掴まれ、コメントを書くこと自体が楽しくなるような作品でした。
しかしその裏で、確実にシリアスへと繋がる”伏線”が丁寧に蒔かれており、物語が中盤に差しかかる頃から、そのダークさと重みが一気に加速していきます。
気がつけば、笑って読んでいたはずの物語が、いつの間にか「目を逸らせない話」に変わっていて、ページをめくる手が止まりませんでした。
そして迎えるエンディングも、予想を裏切る結末でありながら、最後までこの世界観に深く感情移入したまま読み切ることができました。
長編ファンタジーを探している方はもちろん、「誰かの心に残る物語」を書きたいと考えている方にも、ぜひ一度読んでほしい作品です。
最後に、もう一度。
時夫さん、ルミィ、そして作者さま——
本当にありがとうございました。
こんなにも素敵な作品に出会い、レビューを書かせていただけたことを、心から光栄に思います。