古き友達と交わした!あの…約束を今、あれから200年も過ぎちゃったけど…約束を果たしに行きます。〜ちょっと、遅かったかな?

秋街葡萄(あきまち ぶどう)

プロローグ

神暦××××年――

我々人類が、まだ誕生する。ずっと前………『天界に住む天族』と『地底の底で…生きている。魔界族』との果てし無い争いが、天族の傲慢さによって!引き起こされた――

後に、その争いの事を…天魔戦争と呼んだ!


『???』あの、果てし無い。争いが、勃発してから…いったい。何年が経過したのだろう…?」

「わからない…な…にも…覚えて…いない。

ただ!最後に我が目に映った光景は……っ?!おぞましいっ!?何と…悍ましいのだ!」

「ど、どうした…いったい。何が見えた…」

「……悍ましくて、とても口には出せん!

ただ…我から一つだけ…言えることは、あの争いは、意味がなかった――それだけだ。」


その言葉を聞き…俺達は、ただ、静かに…項垂れることしか…出来なかった。



「でっ?これから…俺達は、どうしたらいい」

「それは、お主らで考える事だ…!我は、知らぬ……」

「ッ…!何なんだよ!お前は…」

「やめろっ!! 今は…仲間同士で争っている…場合ではないっ! 」

「分かってます…ただ――いえ、何でもありません…」


俺達は皆んな…「ピリピリ」しており。

ちょっとした事でもスグに…言い争いに、

なってしまうほどだ。

時には、怪我人さえも出ることが、しばし

あった…。


そんな日々が、これからも続いていくのかと…思うと。正直嫌気が指していた…

だが、そんな日々も、ある時終わりを告げる事になるなど…今の俺達には知る由もなかった。



――《天空界…》


『それで…脱走者は、見つかったのですか…?』

『そ、それが…天空界の周辺を隈無く探したのですが…まだ、未だに発見できておりません。」

『そうですか……」

『…申し訳ありません。ですが!必ず。見つけ出してみせます――』

『わかりました。引き続き任せましょう…いい報告を期待していますよ…』


『はっ!』

『ですが…もし。次失敗をしたら――意味はわかりますね?』


『???』の発した…その言葉に、男は顔を青く染め、只々頷く事しか出来ずにいた―



男は、そそくさと、『???』の部屋から…

立ち去ると……


『……さすがに…死ぬかと思った……だが、これ以上は―『???』に、隠し通せ――』

『何が、隠し通せ…なの?』『そうよ―教えなさい!』

『ですね!隠していても、それは、時期にバレること――だったら。今…話したほうが…

楽になりますよ…』


男は、背後から、天族仲良し3人娘に、話しかけられ…内心びっくりしていた。

だが直ぐに、「ポーカーフェイス」を使い

平常心を取り戻す事に成功する!


『い、いえ…私は、なにも申してはおりませんが…お嬢様方の聞き間違えでは…ございませんでしょうか…』


そんな、男の態度の豹変に…何か、違和感を感じたのだろうか…

3人娘の一人である…「リリム・テンパイヤー」が、男に指を向けると……


『ふんッ!貴方なんて…凍っちゃえばいいのよ!受けなさい。《絶対零度!》』


『ッ!?…しまっ!』

男は、最後まで、言葉を言いきる事は無かった。何故ならば……男は既に、その身を…

厚い氷で覆われた…氷の氷像へと…姿を変えていたからだった。



★★★★★★★★★★★


天空界で、辺り一面…氷河期になっていた

その頃…天空界とは、反対の魔界では―――


『ぐわぁっはっはっはっは…! この俺様が、いる限り!天空界など恐れることは無い

!! 皆…安心して、俺様について来いっ!』

『ぐわぁぁぁ!? さ、さすが、兄貴だ!』

『当たり前じゃない!だって――グレンガ様なのよ!』


そう、俺に言い放つ…幼馴染の目には♥が、浮かんでいた。

そう、幼馴染の「魅惑のメルディア」は、俺の兄貴『グレンガ』に…恋心を抱いていた…

兄貴も兄貴で…メルディアに、一目惚れしている…ことは、普通に…バレバレである。


そんな、恋する乙女の幼馴染を横目で…見つつ……

一つだけ…気づいたことがあった!

それは――俺は、メルディアが好きだったのだ……

だがそれも、もう…遅いのだ。

兄貴とメルディアは、恋人同士なのだから…


そんな…俺は、一人。誰にも気づかれずに、唇を噛み締め続けるのだった――


『…せ…セリ…セリスっ!』

『っ…!?な、なに…!?』

『グレンガ様が、私達を…呼んでいるから!行くわよ!』

『…………』『どうしたのよ…?行かないの?』


そんな…メルディアに、俺は「ごめん」と

謝った。

その後続けて「おれ…俺は、行かない!』

そうメルディアに言うと…

彼女メルディアは、怒った表情で…『勝手にすれば…』と言い放っと、

愛しの兄貴グレンガの元へ…一心不乱に駆けていった。


――――――――――

…その日から、悪夢が始まった。

朝起きた俺に、メルディアは『あっ!グレンガ様に…仇なす…反逆者だ!』と…言ってきたのだ…

兄貴は兄貴で『こんな者が俺様の弟だと…下らん!』

と批判され……

更に街の皆んなにさえも。

『『『卑怯者は…死有るのみっ…!!』』』

と言いながら…追いかけ回され。

正直何が何だか分からずにいた……


――シュッ!ヒュッ!

『危ない!?』

ドスドスドス…


先程まで…立っていた場所に、数十本の魔法のナイフが、刺さっていた。


『(…1秒でも回避するのが遅かったら…俺は、多分串刺しになっていた……)』


――ヒュウゥゥゥ…


突如…突風が、襲いかかってきた。


『うん…?こ、この…魔力は…メルディアの…うそ…だろ』


俺は、その風の中に、メルディアの魔力の波動を感じ取り…信じられずにいた…


『(メルディアが、お、俺を…殺そうとしたのか……あの…メルディアが…っ…今は、とにかく逃げないと…!)』



俺は、いても居られず。…着の身着のまま…

魔界を飛び出したのだった。



飛び出…いや!逃げ出してから…もう。

二十年が経とうとしていた…






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