なぜ、伝記を書くのか
自分の人生を、短くエッセイとして綴ることはこれまで何度かあった。しかし、腰を据えて一つの物語としてまとめることはなかった。今回、自分の人生を「一ノ瀬伝」として、これまでの出来事を詳細に書き残そうと思ったのは、ただの記録のためだけではない。それは、自分の人生を客観的に見つめ直し、この道のりがなぜ「復活のエンタメ」という哲学にたどり着いたのかを、改めて理解するためだ。そして何より、僕の物語を必要としてくれる誰かに届けたいと思ったからだ。
伝記で書いたように、僕の人生のターニングポイントは、ツイキャスでの出来事だった。そこで経験したのは、ただの裏切りや傷つき、イラつきだけではない。それは、僕自身の存在が「弱者」として扱われ、金銭的な価値でしか判断されないという、あまりにも理不尽な現実だった。だが、その怒りは僕を打ちのめすどころか、逆に大きなエネルギーとなった。この怒りを燃料に、僕は自分の力で「エンタメ」を生み出そうと決意した。そして、それが単なる配信活動ではなく、法人設立を見据えた着実なステップへと繋がっている。
伝記では、まるで物語のように僕の人生を描写した。しかし、現実の人生はそうはいかない。物語にはない不条理や、予想もしない展開が待ち受けている。伝記に書かれた出来事の裏側には、人には話せないような、もっと泥臭い葛藤や失敗がたくさんあった。それをどう乗り越えたのか、どうやって自分の行動を、人々に「復活の物語」として伝えるのか。それは非常に難しい。でも、だからこそ、僕は自分の人生をプロデュースしたいと思う。自分の歩んできた道すべてを「エンタメ」として捉え、ありのままの姿を表現することで、誰かの心に響く瞬間が生まれると信じている。
「弱者」と揶揄された僕が、今、確信を持って伝えたいことがある。それは、人それぞれに必ず「武器」があるということだ。僕にとってそれは、株価の裏に隠された人間ドラマを見抜く目であり、理不尽な経験を「復活のエンタメ」へと昇華させる哲学だ。
この伝記は、僕の物語であり、これから続く人生の序章でもある。もしこの文章を読んで、少しでも心が動いたなら、あなた自身の武器を探してみてほしい。そして、それを有意義に使うことで、あなただけの「復活の物語」を、この人生という最高のエンタメで紡いでほしい。
【活動年表】
中学時代(2017年〜2020年)
「エンタメ」としての株に出会う: 周囲の友人がゲームやアニメに熱中する中、父の仕事を通じて株価に興味を持つ。
株価にエンタメ性を見出す: 任天堂やスクウェア・エニックスといった企業の株価が、クリエイターの情熱やユーザーの興奮を映し出す最高の「エンタメ」であると気づく。
(2021年頃)
推し活に熱中: 学生時代に特定の「推し」に熱狂的に没頭。数十万円の資金と貴重な時間を費やす。
「受け身」への葛藤: 推しの創造性に感動する一方で、「受け身」であることへの物足りなさを感じ始める。「なぜ自分には彼らのような表現ができないのか」という焦燥感を抱く。
自己変革の閃き: 「推しに費やしていた時間と資金を、全て自分自身に使ったならどうなるだろう」という閃きを得る。この瞬間から「推し」が「越えるべき目標」へと変わる。
潮が引くように冷めていった熱: 自己中心的な、しかし強い思いが芽生え、「推し活」への熱が徐々に冷めていく。
(2022年)
「脱、推し活」の決意: 完全にコミュニティを降りることを選択。これは単なるファンからの卒業ではなく、表現者として同じリングに上がるための「宣戦布告」となる。
グッズを手放す: 自己プロデュース活動のスタート資金を確保するため、長年大切にしてきた推しのグッズをフリマアプリなどで手放す。
活動開始: X(旧Twitter)やInstagram、ツイキャスなどの多岐にわたるプラットフォームで自己プロデュース活動を本格的に開始。
(2023年)
株式投資に挑戦: 小遣いを握りしめてNTT株を購入。株の上下に一喜一憂するスリルを「人生ゲーム」として楽しむ。
ツイキャスでの挫折: 配信者への熱中から、理不尽な言葉を浴びせられる。「弱者」という言葉にプライドを傷つけられ、燃えるような怒りを覚える。
「復活のエンタメ」という哲学: この挫折を単なる失敗で終わらせず、人々に勇気を与える「最高の挫折シーン」として捉え直す。この経験から、「挫折や困難をエンタメとして楽しむ」という哲学を確立。
最初の宣戦布告: 自分の配信で理不尽な扱いについて語り、同じような経験を持つ人たちを勇気づける。裏切り者への警告も行い、「karimoエンターテイメント」としての最初の宣戦布告となる。
アカウント停止の挫折: 活動に手応えを感じ始めた矢先、長年利用してきたXのアカウントが突然停止処分を受ける。フォロワー約300人を失う。
ゼロからの再スタート: 挫折を経験しつつも、新しいアカウントでゼロからの活動を再開。再発防止策を考え、前を向く。
イラストを描く日々: 暗闇の中を手探りで進むようにイラストを描き続ける。
小説との出会い: 自身を救い、光を与えてくれたのが小説だと気づく。誰にも邪魔されずに世界を創造できる場所として、小説執筆に没頭。
2024年
Xのフォロワー1000人突破: 地道な活動を続けた結果、Xのフォロワー数が1000人を突破。
新たな課題と向き合う: フォロワー数増加に伴い、一人一人との密なコミュニケーションが難しくなる。「数」を追い求めることの危険性や、それだけでは測れない大切なものがあることを痛感。
活動の場を拡大: 「数」が全てではないという思いから、活動の場を物語やエッセイに特化したプラットフォームカクヨムに拡大。
『青年の翼』執筆開始: カクヨムにて、より深い文章表現を追求するため、小説『青年の翼』の執筆活動を開始。
現在(2025年/20歳)
プロデューサーとしての目標: 投資家としての知識を活かし、他の過小評価されている才能を見つけ出し、彼らの「復活」をプロデュースすることを目指す。
「対立」から「融合」へ: かつての「推し」との関係性が、ライバルから「共に創作する未来」へと変化。
新たなビジョン: 小説『青年の翼』のアニメ化を構想し、かつてのライバルたちに声を吹き込んでもらいたいと密かに願う。
人生を「エンタメ」として生きる: 自分自身の人生も一つの作品として、「復活」と「エンタメ」という二つのテーマを体現。挫折を恐れず、失敗を笑い飛ばす生き方を貫く。
将来の目標: 将来的には「karimoエンターテイメント」を立ち上げ、多くのクリエイターと共に、どん底からの「復活」という最高の物語を世に送り出していくことを目指す。
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