第51話偶然
「へへへっ…今日はついてるな」
「…ホントだよな。こんなに可愛い子を…ふへへっ…」
「…んんっ!…んんんんんっ!」
「へへっ…なんて言ってるか分かんねぇよ!」
「しっかりと楽しませてくれよ?俺達も楽しませてやるからよぅ」
街中の路地裏。そこに二人の男に襲われるエメラルドグリーンの髪の若い女性の姿があった…。彼女の口には布みたいなものを無理矢理押し込むように咥えさえられ、体は男の一人に地面に押し込むように強く押さえつけられている。
女性は懸命にその場をなんとか逃れようとしているがそれは叶わない…。
もう一人の男は彼女のスカートに手を掛けると手慣れた動きでそれを一気に剥ぎ取ると、今度は下着に手を掛け、それもまた手慣れた動きで剥ぎ取った。
「うほっ~~~。見ろよ!下の毛も綺麗なエメラルドグリーンで生えそろってやがる」
「ごくっ…ホントだな」
「しかも…」
「なんだよ?」
「コイツ処女だぞ?ほら…見えるだろ」
男は彼女の大事なところを開き見る…。
「マジかっ!?お、俺からさせてくれよ」
「ば~か!今度は俺が先だったろ?」
「ああ…くそっ!この間お前に譲っていれば」
「へへっ…これも日頃の行いって奴だな…。久しぶりの処女相手だし…燃えてくるぜ」
「ちっ…まあ、しゃ~あないかぁ…」
「まあ、すぐに終わらせっからよぅ」
「お前早漏だしな」
「うっせ」
男が下半身に身につけた物をいそいそと脱ぎ出し…
「中に出すなよ」
「俺の勝手だろ?」
「んんんっー!んんっ!んっ!んんー!」
「だから何言ってか分かんねぇよ!」
「早くしろよ」
「分かってるって!さあ、処女にバイバイだな?」
男は彼女の足の間に押し入るように入──
「──お前が人生にバイバイしろよ」
「がっ!?……」
──ろうとしたところで意識が飛び、彼女から引き剥がされるように後方に投げ飛ばされ地面にキスする事に…。
「お、お前っ!?何して…げぼっ!?……」
敢え無くもう一人の男も地面に倒れると先程の男同様に地面にキスする事に…。
「──ったく。ホントこの世界はエロゲの世界なんだな…。次から次にこんな事ばっかだな…」
男達二人をなんなく倒した少年はボソッっとそんな事を呟いている…。
「あっ!?それよりも…大丈…夫…?」
少年が女の子に自分の着ていた服を彼女に掛けてから話しかけると、女の子は口から咥えさえられていた布を取り出し、口を開いた…。
少年は彼女を見て動きが固まったかのように見える…。
「…んっ…酷い目に遭うところだった…」
「…ば、盤上…?」
「…んっ…?…私を知ってる…?」
「あっ…その…すいません。失礼ですけど鬼畜学園の生徒会長してますよね?」
「…んっ…してる…」
「俺も鬼畜学園に通ってるんです」
「!? …そうなの…?」
「はい、一年の城咲です」
「…後輩…」
「はい」
「…知ってるとは思うけど…私は
「あ、はい…宜しくお願いします」
「…遅れたけど…改めて…助けてくれてありがとう…」
♢♢♢
風花の件から一週間が経った。久しぶりに街を一人でぶらついていると嫌な感じとともに何か聞こえた気がしたんだ。
路地裏から…。
一応足を運んでみると女の子が襲われていた。女の子を襲っている男達を地面に倒した後、彼女に近づいた。目のやり場に困るので着ていた服を被せてから彼女の顔を見ると思わず固まってしまう。彼女の可愛さに見惚れた訳じゃない…。
助けたその女の子がこの凌辱地獄の5人目のメインヒロイン…最後のメインヒロインその人だったからだ。
『おいおいおいおい…彼女がなんでこんな所で襲われているんだよ…。俺は知らないぞ、こんなの…。幸が言ったように…真の方のシナリオなのかよ…?あの幸の馬鹿がちゃんとシナリオを覚えてないから…』
と、とにかく彼女を助けられて良かった…。
軽く彼女と話してお互い自己紹介まで済ませた。そこでそんな場合じゃないなと思い、脱がされた彼女のスカートなどを拾い手渡す。
「と、とりあえずこれ」
「…っ!?…あ、ありがとう…」
彼女の顔が一瞬で真っ赤に染まる。今自分がどんな状態だったか気づいたんだろうな…。
「お、俺はコイツ等を縛っておくから」
「…んっ…」
いつも通り悠介さんに連絡。この馬鹿達の事は任せる事に…。俺は彼女を彼女の家まで送り届けた…。
とりあえず俺が知ってるメインヒロインはこれで全員出会えた事になった。ただ俺の知らないシナリオが発生。これからどうなっていくのか不安が襲ってくる…。
そんななか…俺は悠介さんから連絡をもらい神楽坂家に呼ばれる事になったんだ…。
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