第13話
──急ナ出会イ頭ノだんぷかぁぁニ正面衝突シソウニナッタばいくハ、間一髪デ轢カレズニ済ンダ、緑ト陽気ニ集団ガ騒イデ、危険ヲ察知デキナカッタ──。
──投資ガ新シイ目的ニナッタ、大麻モ女モモハヤ必要ナイ、頭ヲ鈍ラセ、感情ト時間ヲ浪費サセル、引キ払ッタ部屋カラ実家ニ戻リ、器具モ連絡モ手放シタ、大学生活ノヤリ直シハ、勉学ト平行シテ、株式投資ダ──。
──暗礁ニ乗リ上ゲルトハマサニコノコト、人生ヲ刷新スル熱意ガモウ一年伸ビルナド、考エラレナイ──。
──十台ヲ超エルばいくガ坂道ヲ次次ト下ッテイク、針ハ速度めぇぇたぁぁノ数字ヲ突破シテ振リ切ッテイル──。
一山超えたような景色ガ芦ノ湖に広がっていた。湖一杯が太陽を迎えるように水を湛えていて、客船が青い水面に浮かんでいた。どこかで見たような赤い鳥居も目に入り、一休みしたい気配がさっと意識を通り過ぎたが、走り続けるビッグスクーターを止めてしまえば、マラソンは途切れてしまう気がした。まだ疲れていないという自覚が先を急ぎ、観光しながら目的地へ向かうという柔軟さなどほどほどもなく、アスリートの呼吸で再び上り坂へと進んで行った。
──悪夢ノ覚メタ心機一転カラノ押シ出シハ、自己責任ヲ大学側ヘ転嫁サセタ……、嘆願書ト面談ハ、自己啓発せみなぁぁト本ガ唱エルヨウナ現実ヲ起コサナカッタ──。
──五年目ノ大学生活ヲ前ニ、冬ハ籠モリナガラ、茅場町ヤ日本橋ノ証券会社ヘ出向イテイタ、花ガ開イテ青葉ヲ広ゲル前ニ、ふぁんだめんたるナ判断ヤてくにかるナ分析ナド、今ヲ時メクいんたぁぁねっと企業ノ社長ヲ目標ニ、投資家ノ分類ニ向カッテせみなぁぁデ勉学シタ──。
──実践ハ新学期ノ開始カラ、時トイウ魔法デまねぇぇニ熱ヲ加エ、沸沸ト培養サセル、大学デ学ブ間ニ、あるばいとナドノ時間単位ノ労働デハナク、究極ノ資本家ノすたんすデ──。
──梅ノ開花ノ前ニ故郷ヘ戻ッタ元同棲者カラ電話連絡ガアッタ、不可解ナあいであニ冷メタ態度ハヨリ鋭ク言葉ヲ吐イタ……、モウ近クニイナイ、憐レミデ情ヲ垂ラスコトモナイ、遠クヘ去ッタナラトットト消エテクレ、体ガナイナラ用ハナイ──。
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