第0話 僕はこのチームが好きだから。後編

始球式の当日19番ゲートに着いた僕はゲート前にいるスタッフに話しかけた。「すみません、本日こちらで始球式をさせていただくことになっている派遣アプリ⚪︎⚪︎で採用された光星と申します、本日はよろしくお願い致します。」と僕は挨拶をした。すると「はじめまして!球団スタッフで広報を担当させていただいてます植坂と申します…って本当に先輩だった…」と植坂と名乗る球団スタッフが問いかけてきたので改めて見るとと高校の時にマネージャーをしてくれていた後輩だった。「マネ…植坂さんは阪京ジャガードの広報になっていたんだね まあ色々聞きたいことはあるけど…

特に僕が来るかもしれないみたいな反応されるとね…」当時はマネージャーと読んでいたので思わずそう呼びそうになってしまった。「いや、先輩こそ4年間名前も聞かないし、どこで何やってるのかってこっちでも、先輩と面識のある野球関係者でもたまに話題になってましたよ。そこで今回話題になった人物と同姓同名で募集があったので本人であってもなくてもプラスにはなるからこの人で行こうってなったんですよ…

まあでもずっとここで話している訳にも行かないのでとりあえず歩きながら話しつつ、プルペンにいきましょう。」「そうだよね…まあ今日はよろしくお願いします。てかブルペンに最初から行くんだ?」

「いえ…実は…もしも、遅咲きのルーキーだった場合は最初にブルペンに来てもらって欲しいと最初にある人に伝えられていたので今案内しているんですよ?」

「それってどういう…『まあコレは私からはあまり、言えないですけど頑張ってチャンスを掴み取ってくださいね。』と割り込みながら真剣な表情で伝えてきた。そして一呼吸してから『これは後輩への助言と願望と思って聞いてください。

今からのブルペンの肩作りはある程度できたら試合で投げる感覚で投げてください、先輩なら日課を続けてたからこそここに応募までして来てると思いますので、私は先輩のファンとして先輩がもう一度輝いてる姿を見てみたい…とりあえず頑張ってください。

じゃあ私は先輩だった事を伝えるので歩きながら電話しますね〜』

そう言って誰かに連絡をし始めた。

そして数分後

「初めましてジャガードでプルペンキャチャー兼バッティングコーチを担当させてもらってる上嶋です。今日はよろしく!」

「!?!?はいこちらこそよろしくお願い致します。」

「そんなに緊張しなくて良いよ楽に投げてくれれば大丈夫だから じゃあ早速投げていこうか?」

僕は「はい」とだけ伝えるとブルペンのマウンドに立った

上嶋さんは最初は立った状態で受けてくれるみたいなので徐々に球威を上げていくと5割ぐらいの所で上嶋さんが「そろそろ座って捕球するからいつも通り投げろよ〜」と声をかけてくれたその瞬間僕はあの上嶋さんに受けてもらえるのとここが甲子園のプルペンでもあったのか決勝戦に投げてた時の集中力が戻って来た感じが自分の中ではあった。

そして昔から好きだった選手のフォームを参考にしたフォームで上嶋さんのミットに向かって全力で投げた。

そのワインドアップから投げられた球を受けた時の上嶋はコレは本物だなと思っていた。←変化球を見る前で(終わったら監督に支配下の最後で取ってもらうように伝えとかないと後は多分広報の子が撮影してるからそれをもらって見せれば了承してくれるだろなぁ)そんな事を考えていた。そして、「光星君セットの方も良いか?」と上嶋さんに聞かれたので「はい」とだけ答えセットポジションからの投球もいつも通り投げた。変化球も一通り投げ終えたところで上嶋さんに「ありがとう、もう大丈夫や、それでやけどな光星君ジャガードがドラフトで君を隠し球で順位関係なしで好条件で入団させるって約束したらジャガードに入団してくれるか?」

僕は迷わず即答で「僕はジャガードが大好きです。高校の時は縁がなかったのかもしれないですがこうして言ってもらえるだけでも僕は凄く嬉しいです。どんな条件でも入団はさせてもらいます。どんな条件でも這い上がって輝いて見せます。

それに…上嶋さんを信じていない訳では無いですが断られてもこの言葉は忘れはしないです。僕はジャガードが大好きなので。」

と嬉し泣きをしながら最後には嬉しくて笑って答えていた。

そして始球式はキャッチボールぐらいで投げ欲しいと頼まれた。「本気で投げたら他の球団に勘付かれるかも知らないからね…」と笑いながら伝えて来た。

「それと首脳陣にはあらかじめ説明はしておくよ。

僕は君を歓迎してるよ来年僕も切られてなければ一緒のチームで会おう。」

そう言って上嶋さんはブルペンを後にした。

その後は上嶋さんの伝えらた通りにキャッチボール感覚で投げて言われてはないがワンバンになる様に投げた。

始球式の後にプロ志望届けを提出した。

そしてとうとうドラフト会議、当日になってしまったのであった。


お読みいただきありがとうございます。

こちらで0話(序章)は終わりです。

次話から主人公の番号など首脳陣との描写等を書いていこうかなと考えております。

面白いと思っていただけたらフォロー、⭐︎評価等お願い致します。

私事で申し訳ないのですが

今後ともこの作品をよろしくお願い致します。

更新不定期のこんな作品ですが

皆様に面白いと思ってもらえる作品も目指しております。

感想、質問コメント大歓迎です。

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