第24話 お泊まりができない理由

 ペットを飼育していると、旅行に行くのが難しくなる――というのは、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんし、経験がおありの方もいらっしゃるでしょう。


 イモリちゃんの場合も、さすがに、一か月の海外旅行なんかをしようと思えば、両生類を預かってくださるペットホテルや、知り合いの方にお世話をお願いしなければならないかなあと思います。


 しかし、イモリちゃんのごはんは、夏場は二日に一度、冬場はもっと減りますので、イモリちゃんに不調がないときであれば、数日程度の泊まりの外出も可能かなと考えています。

(水槽のある部屋がものすごく暑くなるという場合や、反対に、寒すぎて水が完全に凍ってしまう、といった場合には、空調を入れたままにしておくなどの対策が必要になることもあるかと思いますが。)


 イモリちゃんには、飼い主がいないと寂しい……という顔をされたこともありませんしね(;´∀`)


 ですが、これは物理的な話。


 先日、飼い主に、旅行ではないのですが、一泊二日のおでかけの予定が入りまして、イモリちゃんにはお留守番るすばんをお願いすることになりました。


 しかし。


 私は予定の日が来るずいぶん前から、

「イモリちゃん、お留守番、大丈夫かなあ」

 ということばかり考えてしまいます。


 ですが、大切な用事なので簡単にキャンセルすることもできず、いよいよおでかけ当日――。


 私はもちろん、もう心配で心配で、なかなか家を出られません。

 しかも、そのときのイモリちゃんはちょうど、トンネルの中にすっかり隠れてしまっていて、お顔もしっぽも見せてくれません。


「イモリちゃん、いじけないで! お顔出して! しっぽだけでもいいから!」


 イモリちゃんはいじけている訳ではないのでしょうが、必死な飼い主を無視して、結局、飼い主が出かけるまで、トンネルの中でのんびりとしておられました。


 飼い主は出かけてからも、大変です。

 イモリちゃんのことで頭がいっぱいで、自分の用事に集中できません。


 イモリちゃんのことを考えながら二日間を過ごして、帰宅後は、猛スピードでイモリちゃんの水槽へと走ります。


 イモリちゃんは――。


 何事もなく、マイペースにイモリせい謳歌おうかしておられました。


 一方で飼い主は、「もうお泊まりはイヤ~(泣)」です。


 イモリちゃんがいると、物理的には、短期間のお泊まりが可能ですが、精神的には、たった二日間でもお泊まりは不可能です。

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