第12話 ぎゅっ

 先日、イモリちゃんの目に何か付いてる? と思って、スマートフォンのライトで照らしたら、「まぶしいっ」と、まばたきをされてしまいました。


 ごめんよー。

 何も付いてなかったね。見間違いでした。


 ところで、イモリちゃんは、目を閉じることができます。


『イモリ』と紛らわしい、陸で暮らす『ヤモリ』と『トカゲ』の目と比較すると、


 イモリ……閉じる

 ヤモリ……閉じない

 トカゲ……閉じる


 となります。


 しかし、例えば、ヤモリの一種である『トカゲモドキ』の仲間は普通、目を閉じることができますので、例外は色々とあるかと思います。

 ですが、一般的に『ヤモリ』は、おめめがぱっちり開いていて閉じません。


 さて、イモリちゃんは目を閉じることができるのですが、私は、イモリちゃんの目にはまぶたがある、と言っていいのか分かりません。


 生物学的にはどうなのか分からないのですが、私にとってイモリちゃんの瞬きは、単なるまぶたの運動というより、


『目の上下の筋肉で眼球を顔に押し込んでいる』


 です。


 擬態語で表すとすれば、


『ぎゅっ』


 です。


 イモリちゃんの瞬きは、人間のする、ささっというまばたきに比べて、何倍もの労力を使っているように見えるのです。


 ただ、これがねえ、本当にねえ、かわいいんですよねえ……。


 おめめに何かがぶつかりそうなときは、『ぎゅっ』。


「まぶしいっ」と瞬きをするときは『ぎゅ、ぎゅっ』。


 冬眠中は、『ぎゅーっ』。


 脱皮の前も、『ぎゅーっ』。


 そう、イモリちゃんは脱皮の前にも目を長時間閉じることがあるのですが、これはまた今度お話ししましょう。


 とにかく、イモリちゃんが頑張って目を閉じるのがかわいくて仕方ない飼い主でした。

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