荒れ狂う川に家族を奪われた若者がある日、夢を見た。
月夜に川の上で踊る女の夢。
そのひとならば、川の氾濫を静めることができるかもしれない。
こうして、若者はその女人を探すことにしたのだが……。
本作は、昔話の形式で物語られる、美しい幻想小説だと感じました。
物語の展開や、神や鬼といった登場人物は昔話風ですが、紡がれる言葉のひとつひとつが静謐さと煌きを持っており、まさしく朧月夜のような世界観でした。
そして、この物語から、夢を叶えるために大切なことは何か、ということを教えていただきました。
素晴らしい物語です。是非ともご一読ください!