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姥桜

姥桜

二ノ前はじめ@ninomaehajime

おすすめレビュー

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★★★
★20
8人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 小野塚 
    1605件の
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    ★★★ Excellent!!!

    桜花繚乱、屍に咲く

    独り善がりの男の譚。
    無理が通れば道理は廃る。既に忘れた
    幼い日々を、温かな感情を、埋める。
    老いさらばえ見境を忘れた嫗を母と認めず
    仄昏い感情の発露を、衝動と呼び替えて。
    せめて美しい桜の、樹の根下へと埋める。

    いずれ、美しく咲き乱れる桜の花々に
    見守られて眠るのならば。


    独り善がりの男の母は。

    桜の根下で、ひっそりと嘆く。
    凄まじき容姿の姥桜、それは呪いか
    それとも化生か。

    死んでも尚 母 であったのだろうか。

    • 2024年7月7日 00:44