episode.23
「んっ、ふぁっ、んんっ」
ノワールに着ていた物全てを脱がされて、裸の素肌をその長く繊細な指がなぞってゆく。
後ろから、やはり裸の状態のノワールに抱えられている格好で、ノワールの手が胸を優しく揉み、時折指先が先を焦らすように掠める。
その度に、歓喜するような甘い声が漏れた。
「どう?テレーゼ、これだと僕の顔が見えないから、いつもより大胆になれない?」
そう言って先の周りをクルクルと縁を描くように撫でるその指が焦ったくて、思わず腿を擦り合わした。
「あ、あの、ノワール……、はしたない事を言っても、良いのよね?」
おずおずと聞きながら、耳まで赤くなっていくのが自分でも分かるほどだった。
「もちろん、何でも言って良いんだよ。
はしたなくなんてないから、ね?
僕にして欲しい事があるなら、全部言って」
まるで乞うようにそう言って、ノワールの指が一瞬、頂を掠める。
それだけで私の身体がピクリと跳ねた。
「あっ、ノワール……あの、さっき指が当たったところを……その、もっとして欲しいの……」
羞恥に耐え、小さな声でお願いすると、ノワールがゾクリとその身体を震わせた気配がした。
「どこ?テレーゼ、ここ?」
ノワールの指がわざとらしく先の周りを彷徨い、肝心な所には触れてくれず、もどかしさに身を捩りながら、何て伝えれば良いのか分からない。
「違うの?ねぇ、どこをして欲しいのか、テレーゼの手で教えて」
導き方を教えて貰えた私は、すぐにノワールの手をとって、触れて欲しいと願う場所へその指をそっと誘った。
「ふふ、ここを触って欲しかったんだね」
耳元にノワールの熱い息を感じて、首筋にゾクゾクとした快感が走る。
ノワールが指の腹でそこを優しく擦ると、私はビクッと身体を震わせた。
その反応にノワールはクツクツと笑い、両方の頂を撫で始める。
「んっ、あっ、んっ」
やっと望んでいた快楽を与えられた身体が、歓喜に火照り、ノワールの手に胸を押し当てるようにくねった。
まるでいやらしくおねだりをするように……。
「テレーゼは優しく撫でられるのが好きだよね?
これくらいの強さでいい?」
また焦らすように優しく腹の指で撫でられて、すぐに物足りなさが襲ってきた。
「あっ、違っ、もっと、お願い、つ、強く……」
恥ずかしさに真っ赤になりながら、私は強請るように甘い声を上げた。
耳元でノワールがゴクっと喉を鳴らし、ギュッと胸を掴まれて激しく揉まれる。
その荒々しさにその場所がどうしょうもなく切なく疼いた。
甘くだらしない声を抑えようとする度に、ノワールが一層強くその場所をつねるので、もう夢中で声を上げ続けていた。
下腹部が疼いてそこから焦れるように溢れる。
「あっ、ノワール…お、お願い、いつものように……ここも……」
堪え切れなくなって、ノワールの片手を掴み下腹部に誘うと、ノワールが後ろから耳朶を甘く唇で挟んで、ペロリと舌で舐める。
「あっ、お願っ、い、ノワール……」
目尻に涙を滲ませ懇願する私に、ノワールはふふっと笑った。
「いい子だね、テレーゼ……。
ここも沢山してあげようね」
優しくそう言って、ノワールの指がそこをツッとなぞり、分け入ってきた。
優しく撫でられた瞬間、まるで待ち構えていたかのようにそこから甘く溢れ出した。
「あっ、ノ、ノワール、んっ」
途端に声を上げる私に、ノワールがうっとりとした溜息をついた。
「ここ?テレーゼ、ここで合ってる?
ここをどうして欲しいの、ねぇ、教えて?」
意地悪く耳元で囁かれ、私は身体を捻りながら、切ない声を上げた。
「あぁっ、ノワール、もっと、もっとして……つ、強くして、ほしいの……」
喘ぐ私の声に、ノワールの指がピクリと震えて、そこを指で強く押し潰し、そのまま激しく擦り出した。
「んっ、んんっ、はっ、あっ」
一層高く喘ぐと、ノワールは容赦なくその場所を責め、腰がガクガクと震え始めた。
「あぁっ、そ、それ、もっ、やぁっ、もうっ、んっ」
掻き回されているうちに目の前が何度も霞んで、焦点が合わなくなる。
ノワールの指が動く度に、私のいやらしい水音が響いた。
「あんっ、も、だめ……あぁっ、いっ、んっ、んんっ」
ビクンビクンと身体を仰け反らせ、絶頂に達すると、目の前がチカチカと白く光った。
ガクガクと震え続ける私の身体を、ノワールが後ろからギュッと抱きしめた。
「ああ、こんなに溢れさせて……気持ちよかったんだね、テレーゼ…。
さぁ、今度は横になって、もっと気持ちしてあげるから」
ノワールにベッドに横たえられ、私はピクリと身体を震わせた。
ノワールの瞳の奥が一瞬ギラリと光り、腿裏を持ち上げられた瞬間、私はナミダを流しながらイヤイヤと首を振る。
左右に持ち上げられた足の間にノワールの顔が沈んでいって、敏感になったその場所を舐め上げた。
「ひっ、んんっ、だ、だめ……達した、ばかりは……お願……」
そこを両手で広げてノワールの舌が容赦なく嬲り始めた。
いやらしい音を立て、舌がまるで別の生き物のように激しく舐め嬲り、私は必死で敷布を掴んだ。
「ひっ、いっ、だ、だめぇ、そこ、そんなにしたらっ、んっ、ん、んんっ」
思わずノワールの頭に手を伸ばし退けようとするも、もちろんビクともせず、逆に私がそこに強請るように押さえつけているような格好になってしまった。
「だ、だめ、ノワール……そんな」
音を立てノワールがそこを吸い上げた、その瞬間、ビクッと身体がのけ反り、目の前がチカチカと光る。
前触れもなく、瞬間的に達してしまった事に気づく暇もないくらいに、ノワールがまだ吸い上げたまま舌で舐るので、私は狂ったような嬌声を上げた。
「だ、めぇ、ノワールッ、わたし、もうっ、やっ」
ガクガクと激しく腰を震わせ、ポロポロと涙を流す私に、ノワールは名残惜しそうにそこを吸い上げ、溢れるものごと舐め上げた。
「んっ……あっ……」
目の焦点を失い身体を震わす私を、愉悦の表情で見つめながら、ノワールは私の身体を優しく起こし、腕を自分の首に回させる。
「トロトロだね、テレーゼ……。
次はこの奥もトロトロになろうね。
さっ、もう少し頑張って、自分で入れてごらん」
身体に力が入らず、座った状態のノワールにもたれかかった私のお尻を掴んで、ノワールは反り返った自分のものをそこにそっと当てた。
下腹部が痛いくらいに疼いて、それを求めているのが分かる。
私は意識の混濁したまま、何も考えられずにそこに腰を落としてゆく。
「んっ、はっ、んっ」
半分も入らない内に腰がガクガクと震えて、それ以上動けなくなる。
奥がギュッと疼いてそれを欲しがるのに、大きすぎるそれをこれ以上奥に差し込む術が無い。
「あっ……ノワール……どうしたら……私ではこれ以上は……」
懇願するように涙を流す私に、ノワールはふわりと微笑み、その私の涙に口づけた。
「この体勢は初めてだからね、大丈夫、その内自分で上手に出来るようになるから。
ほら、こうやってやるんだよ」
そう言って、ノワールは私の腰を掴み、下から一気に奥までそれを差し込んだ。
「ーーっ!あっ、んんっ、んーーー」
ギュウッと奥が苦しいくらいに疼いて、私は必死にノワールの首にしがみついた。
そのまま更に奥まで穿たれ、ビクンッと身体が仰け反る。
ノワールは顔の前に押しつけられた私の胸に顔を埋め舌を這わせると、同時にまた奥を激しく穿った。
「んっ、あっ、あぁっ」
そのまま激しい抽挿が始まり、私はよがるように身体をくねらせた。
下から剛直に穿たれ思わず腰を引くと、その腰をノワールにガッシリ掴まれて、逃げ場もなくガツガツと奥を穿たれ続けた。
「もぅ、だめっ、そこっ、あ、あたって……やぁぁぁっ」
鳴き声を上げる私に、ノワールは楽しそうに口元を緩め、一層激しく抽挿を続ける。
「テレーゼ、一度イかせてあげるから、ね。
そこから、きっと本当の君を出せるようになるよ」
剛直に下から激しく穿たれ、花弁がビクビクと痙攣を始めた。
下腹部がギュウギュウに疼いて、ノワールの熱いものに歓喜の声を上げる。
快楽が全身を駆け巡り、血が沸騰しそうなほど熱い。
「あっ、もうっ、はげし……だめっ、だめっ」
全身がガクガクと痙攣して、下腹部から一直線に脳を甘く揺らし、絶頂に達した。
声にならない悲鳴を上げる私を、ノワールは繋がったままの状態でベッドに寝かせると、腿裏を持ち上げ、妖しく微笑んだ。
「僕の子種が欲しくてたまらないでしょ?
テレーゼがもっと頑張ったら、奥に沢山注いであげる。
ね、どうしたらいいか、分かるよね?」
クツクツと笑うノワールに、私はイヤイヤと頭を振った。
「……だ、だめ、まだ…イってるの……今は、待って……少しだけ……」
懇願する私にノワールはクスリと笑って、腰を引くと一気に最奥まで打ち付ける。
「ひっ、だめっ、いま、いま、イって……」
続けて奥に打ち付けるノワールに、私は高い嬌声を上げ続けた。
「何度もイくのが怖い?
大丈夫だよ、イキっぱなしになれば、すぐに怖くなくなるから」
獣のように瞳の奥を獰猛に光らせ、ノワールは私の足を持ち上げると、肩にかけて、腰をグッと掴んだ。
そのまま激しく抽挿されて、悲鳴のような嬌声を上げる。
「やっ、おく、おく、だめぇ、も、やっ、あっ、んっ、んんっ」
下腹部が壊れたように疼き、考えられない程の快楽が全身を隈なく駆け巡る。
凶暴なノワールの動きをまるで喜ぶように花弁がそれに絡みついた。
「いっ、あっ、もっ、もうっ、やぁっ」
ガクンガクンと激しく全身が痙攣して、目の前で何かが弾けた。
ノワールと繋がった場所から音を立て何かが噴き出して、まるで快楽の渦に突き落とされたように、身体から抵抗する力が完全に失われた。
「ああ、凄い……テレーゼ……。
もう僕にむしゃぶりつくみたいに中が絡みついてくる……。
くっ、僕も、限界……」
ノワールが更に奥をガッガッと穿ち、その度にコツコツと最奥に当たる。
抵抗を失くした身体が歓喜に震えていた。
「……ノワール……い、いの……おくっ、き、きもち……んっ、あっ」
ノワールの熱いものが中で一層膨らんで、そのまま最奥に熱い刻印が放たれた。
ハァーハァーと荒ぶる獣のように熱い息を吐き出して、ノワールはその瞳を獰猛に光らせ、口元だけ優雅に微笑んだ。
「まだ、いいよね?テレーゼ。
もっと、欲しいでしょ?
僕のを離す気なんてなさそうだけど」
ノワールの言う通り、中で花弁がビクビクと痙攣して、ノワールを逃さないとでもいうようにキツく絡みついている。
「……して……もっと、して、ノワール……もっと、いっぱい……」
思考を放棄した頭と、強すぎる快楽に堕ちた身体が、ノワールをただ求めている。
絶頂への恐怖ももう感じない。
ただノワールの与える快楽を貪りたい、それだけで口から甘い哀願が溢れた。
音を立て熱いものが再び中を穿つ。
先程精を放った事など無かったかのように、ノワールのそれが再び中で硬く反り返っていた。
ノワールは熱く火照った私の頬を優しく撫でて、花のように美しく微笑んだ。
「よくできました、テレーゼ。
さっ、ここからが本番だからね」
いやらしく音を立て、緩く腰を打ち付けていたノワールは、繋がったままクルっと私をうつ伏せにすると、腰を掴んで持ち上げ、突き出されたそこに自分のものを重く打ち込んだ。
「あっ、んっ、んんっ、はっ」
後ろから激しく抽挿され、私は敷布をギュッと掴んで、腰だけ高く持ち上げられたまま、壊れたように嬌声を上げ続ける。
「いいっ、あっ、ノワール、そこ……おくっ、すごいの……き、きもちいぃっ」
ガクガクと痙攣し続ける私に、ノワールはたまらないといった感じに激しく何度も腰を打ち付ける。
その度に乾いた音が部屋に響いた。
ノワールが腰を打ち付ける音、その度にいやらしく水音が鳴り、私の鳴き声と重なる。
部屋に響く甘くいやらしい音に包まれて、それ以外のことはもう何も考えられなかった。
「ノワール、いいっ……すごい……おく、きもち、いいの……んっ」
ガツガツと更に打ち付けられ、あられもない声をあげる私に、ノワールは愉悦の笑みを浮かべ、蕩けるように口元を綻ばせた。
「嬉しいよ、テレーゼ……。
自分の欲望に素直になってくれて。
これから君を一生抱き続けるからね。
僕だけにしか反応出来ない身体に作り上げてあげる……。
テレーゼ、愛してるよ」
奥を熱いもので掻き回しながら、ノワールはうっとりとそう言った。
私は甘い声を上げ続け、この先も貪られ続ける事に歓喜していた。
繋がった場所からノワールの狂気が私を犯し、その心地よさに涙が溢れた……。
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