第28話
さて,エデンに面倒事を押し付けた俺は観戦でもしますか…。
「ということで君と戦う事になったエデンだよー。よろしくねー。」
エデンさん。
それ煽りになってますよ。
「なるほど,其方。エデンか。なら手加減はせん。殺す!」
そう言って怪しいお爺さんが走り出す。
うん。
分かってはいたけどめっちゃ遅い。
「ほらほら!遅いよー!?殺しちゃうよー!?アハハハハハ!」
出た。
エデンの悪い癖だ。
この娘,戦闘狂なんだよねぇ。
怖い怖い。
てかお爺さんがどんぐりころころしてるけど大丈夫かな?
そう思っているとお爺さんはすぐに体勢を立て直した。
よかった。
大丈夫みたい。
「滅べ!
お爺さんの手から無数の炎の矢が出たところで俺はこの人が只者じゃないことに気づいた。
いや,遅すぎやしないかい?
いくら何でも油断が出てるな…。
少し気を引き締めるか…。
俺はそう思って少し強めに,本当に少し強めに頬を叩いた。
その刹那…
スパン!スパン!
「は?」
なんでか知らないけどお爺さんの両腕が斬れた。
え?
もしかして俺が頬を叩いたせい?
いや。
流石にないでしょ。
そう思って今度は少し強めに手を叩いてみる。
スパン!スパン!
「アァァァァァァァァァ!!」
両脚も斬れてお爺さんが悲鳴をあげる。
どうやら間違いじゃなかったようだ…。(泣)
本当に最近俺が人間なのか怪しくなってきている気がする。
とりあえず…。
「ごめん。」
そう言って俺はお爺さんに回復魔法『天使の癒し』をかけて欠損部位を全て元通りにした。
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