水の都プトゥーヌ

プトゥーヌ① 勇者と人魚と魔術師と…

俺はレント。色々あって勇者のニファ、魔術師のソロンと旅を続けている十四歳の戦士だ。


そんでもって俺達は…

「水の都プトゥーヌに来ました!!!」


ゴロラ山を越え、山を下った先にあったのはきれいなプトゥーヌ湖の湖畔に位置する町、水の都…!!ギデサルムでも人気のだ。美味しい魚介類、綺麗な景色、そして…だ。


俺は、プトゥーヌの魅力の6割は温泉にあると思ってる。プトゥーヌ湖を源泉にした綺麗な水は、美肌効果を始めとした、様々な医学的効能が確認されている。プトゥーヌの水は温泉だけでなく、ポーションや飲み水、化粧品などの様々なものに使われているらしい(ニファから聞いた)。


もちろん楽しみにしているのは俺だけじゃない。隣にいるニファは目を輝かせながら上の空だし、ソロンは馬の手綱を握りながらも、きっと内心ではプトゥーヌの水を使って、を発明するのが目に見えている。


「あぁ…楽しみだな」

戦士のとって風呂とはなのだ。俺もプトゥーヌの風呂に心を踊らせていた。


————————


「すみません…実は現在、プトゥーヌの水が使えなくなっていまして…」

町の案内所の男性はそう俺たちに言い放った。


「「「は‥!?」」」

俺達は絶望の底に立たされていた。なんと、水の都であるプトゥーヌの水がいっさい使えず、現在は都の人達は定期的に周辺の町から送られてくるを利用していると言うのだ。


「ちょ、ちょっと待ってください…だったら温泉は!?」

俺はその男性に尋ねる。


「どこも臨時休業中です」


「どんなシミや皮膚の脂も流せるっていう、魔法の化粧水は!?」

ニファが男性に尋ねる。


「その店も現在臨時休業中です」


「俺の魔道具発明用の水は!?」

ソロンが男性に尋ねる。


「そんなもの知りませんよぉ…」

唐突な3kill をかまされて俺達は、案内所の前で撃沈していた。


「温泉入りたかったぁ…」

「化粧水欲しかったぁ…」

「魔道具研究用の水ぅ…」


「はぁ…お客様方、もしや…戦闘経験がある方ですか?」

その男性は地面に伸びている俺達に話しかける。


「これでもやってますぅ…こん中じゃ多分一番フィジカル強いですぅ」

「これでも剣士やってますぅ…王都の金ピカ剣士ですぅ」

「これでも魔術師やってますぅ…魔術師の資格、一級持ってますぅ」


「良かった…実はあなた達に折り入って相談をしたいのですが。実はが、プトゥーヌの水が使えなくなっている原因なのです。もしその問題をあなた方の様な、方々が解決していただけるのであれば、温泉も化粧水の店も水も全てが復活すると思うのですが…」

俺達はその言葉を聞いた瞬間…凛々しい顔でこう言った。


「「「ぜひその話、聞かせてください…!!」」」と。



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リペルソルジャー【反撃戦士】のカウンター 〜果ての村に住むスコップ使いは、変わった仲間と旅を行く〜  堕落者ファン @fanracx

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