17話 ちょっとした話。
はああ、ねっむ。
まだ寝てえな。
でも、まあ、時間ないし、早く行くか。
ああ、今日三者面談あるのか。
めんどいな。
ていうか、なんでウチの学校って放課後に三者面談あるんだよ。
めんどすぎんだろ。
これ普通なのかよくわかんねえけど、普通にめんどいんだよな。
三者面談
「大君は、勉強は平均よりできていますね。
日常生活での態度も非常によく、交友関係も広いように感じられますがどうですか?」
「そうですか。
よかったです。
うちの子がなにか迷惑かけてないですか?」
「はい。」
「そうですか、よかったです。」
「大、進路はどうするんだ?
未定ってなってたけど。」
「特にないっすね。
ゲーム関連とかだったら面白いかなーぐらいで特にはないっす。」
「そうか。」
___________
三者面談の親と担任が話してるのって妙に怖いんだよな。
進路の話なってから話題なくなってすぐ終わったな。
ラッキーだったぜ。
毎度毎度親が変なこと言わないかってことで頭ん中いっぱいいっぱいなんだよな。
まあ、何も言われなかったからよかったか。
さーて、どうしようかな。
スキルは結構ゲットしたからな。
さっさと神話進めちまうか。。。。
今日はシャサミいるかな?
一緒に進めたほうが早くて楽なんだけど。
まあ、とりあえず行ってみるか。
_______________
えっとシャサミのログインはっと。
おお、ログインしてるじゃねーか!!!
ラッキー!!!
早速誘ってみるか?
パーティーに招待っと。
おお、入ってくんの早いな。
「久しぶりだな!
シャサミ、神話さ、どんぐらい進んだ?」
「ええ、まだ全然進んでないよ。
あれから、全然やってないから。」
「そうかなら良かった。
俺もあんまり進んでなくて、お前に置いてかれてるかとビビってたからな。」
「そう?
じゃあさっさと進めよ!」
なんかシャサミって一緒にいて楽しいんだよなあ。
マジでこれが理想の彼女みたいな存在だったらいいんだけどなあ。
こういう人が現実にいたら良かったなあ。
まあそんな夢見たって変わんないからいっか。
あー。
恋愛してぇ。
まあコミュ症みたいなもんだし、女子としゃべれねえし変わんねーか。
あぁ、現実はつらいな。
まあゲームの世界だったらいくらでも喋れるんだけどな。
あーそうだ。さっさと進めんだった。
次のクエストなんだっけなぁ?
『ゴンザレスを討伐せよ。』
あーゴンザレスね。
最近、シャサミが戦ってたやつか。
ならさっさと終わらせられそうだな。
「シャサミは、ゴンザレス討伐したところで終わったんだっけ?」
「そうですよ。
さっさとゴンザレス討伐してきてください。
待ってますんで。」
おお、なんか上から目線だな、まあいいか。
上から目線はいつもされてるようなもんだから慣れてるわ。
慣れてるっておかしいよな。
いつもどんな立場で学校生活を過ごしてんだよ。
自分で言ってておかしいって思っちまったわ。
ばかばかしいなあ、本当俺。
さーて、さっさとやっちまうか。
「ウインドスラッシュ!!!」
からの
「風撃!!!!」
二つのスキル同時使用出来るのマジでいいよな。
これで範囲攻撃すんだよ!
ウウヴヴヴァアアアア
ゴンザレスの悲鳴とともに、塵が舞って行った。
ゴンザレスって、ゴブリンだったんだな。
だから、こんなに弱かったのか?
でも、流石にスキル強すぎないか?
だって、これ神話だよな?
おかしいじゃねえか。
こんなに簡単に倒せる敵が神話の中にいる訳ねえじゃねえか。
どういうことなんだ??
分かるか、サイル。
「恐らく、ウインドスラッシュと風撃のスキルを重ねたことによって、バフが起こったのではないでしょうか。」
へえ、そんな要素もあるんだな、このゲーム。
バフねえ。
でも、なんで、このスキル同士でバフ起こったんだ?
全然スキルの共通点ねえじゃねえかよ。
どういうことだ??
「推測になってしまいますが、ウインドスラッシュの武器の重量軽減による攻撃速度上昇に風撃の範囲攻撃が自動的に発生したスキル『連撃』の影響により、威力が爆増したのではないかと考えられます。
ですが、このバフは法則があって起こるようなものではないと考えられます。
このバフの発生は非常にレアなことでしょう。」
うえええええ。
めっちゃ運使ったわ。
なんでそんなこと起こったのかな?
まあ、俺の日頃の行いの良さか。
ま、そんな訳ねえか。
「凄かったですね。
ゴンザレス相手に瞬殺だったじゃないですか。」
「まあ、そうっすね。
なんか上手いこといったんで。。。。」
うわ、バフの話、俺説明能力ないから絶対説明しても伝わらないんだよな。
誤魔化すのマジ大変なんだけど。
「どんな技使ったんですか?
あんなに瞬殺できる技って?
いいなー、そのスキル。
私もほしーー。」
「あはははは。」
やば。
なんか察せられてる?
説明したくないからって愛想笑いしたけど、下手すぎんか俺。
「なんか隠し事してますよねー。
まあ、詮索しないから大丈夫ですよ。
でも、なあー。
気になるなー。」
うわー、バレてたー。
ふっつうにー。
まあ、いつか教えるとするか。
「ま、そのうち教えてあげますよ。」
「じゃあ、絶対ですからね。
指切りげんまんでもします?」
「大丈夫ですよ、絶対守るんで。」
「言いましたからねー。
じゃ、早速神話進めるとしますかー。」
「ですね。」
あっぶなあー。
よかったぜ、また言うってことにして逃げて。
やっぱ逃げることも恥ずかしいけど、時にはいい事だよな。
「どうして、シャサミさんに隠したんですか?」
え、どうしてって。
言わない方がいいんじゃねえの?
あんまバフって発生した人多くないんじゃないのか?
「まあ、そうですけど。
隠す必要があるかって言われたら、ないと思いますよ。」
そうなのか??
うわー、はっず。
馬鹿みたいだわー。
あんな意地張って言わなかったのにな。
「で、なんで、バフのことそんなに一生懸命隠してるんですか?」
なんで、バレてるんだよ。
こわい、こわいって。
「私がバラしました。」
え、、、、?
どうやって?
シャサミさんについてるAIに教えました。
そんなの出来るの????
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