12話 実力の見せびらかしゲー
うわ、情報量すっくな。
なんでこんなに情報ないんだよ。
こういう解説してるサイトってもっといっぱい書かれてるもんじゃないのか?
あんま見ねえから知らないけどよ。
いつぶりだろ、こんなの見たの。
小3か4ぐらいのときに、大ハマリしたモンスター討伐ゲームがむずくっていつもはサイトとか見ないくせして、調べて、見てた気すんな。
てか、切島ってそんなすごいやつだったのか?
あんなにうざったい性格してるのによ。
わかんねえわ、この世界って。
まあ、こんなん考えてても仕方ないよな。
俺のクランをここに載るまで強くするしかないな。
さーて、さっさと次のクエスト終わらせるか。
___________
ああ、何すんだろ、次のクエストは。
あ、そうだ。
忘れてたわ。
サイルに聞きたいことあるんだった。
サイルさ、神話の話って神話参加者以外には知られないようになってるんだよな?
「はい。
そうですね。
一応、知られてしまうと難易度が下がってしまうなどの問題が発生してしまうので、できる限り知られないようにしていますが、ゲームプレイ中以外の規制は非常に困難になっているのでどこかから漏洩してしまっているかもしれませんね。」
なるほどな。
それなら辻褄が合うな。
いやー、なんか飛井が変なところから情報入手してんじゃねえかって思っちまったじゃねえか。
いやー、焦った、焦った。
こっから何すんだ?
「クエストを進めるか、上雷所に行くかですかね。」
ああ、上雷所ね。
忘れてたわ、完全に。
スキル欲しいしな。
クエストもシャサミいたほうがいいしな。
シャサミってログインしてないのか?
「フレンド登録していないので、ログインの可否についてはわからなくなっております。」
え、、??
フレンドっていう機能あったの??
それは知らんかったわ。
また飛井と会ったときに、フレンドになっとくか。
で、っと、さっさと上雷所行くか。
案内頼んだぞ、サイル。
「わかりました。」
ああ、今日もめちゃくちゃ歩かさせられるのかよ。
だりい、、、、、
「着きました。」
早くね?
え、どうなんだっけ?
昨日、どこ行こうとしてマインと戦ってたんだっけ?
ああ、上雷所行こうとしてなぜか戦ったんだっけな。
ていうか、サイルさ、行こうとしてた方にマインっているもんだったの?
「基本的にある程度滞在してれば出てくるもんですね」
じゃあ、なんで歩かされたんだよ。
まあ、いいや。
さっさと上雷所行って、スキルゲットして、次のクエストしたいしな。
上雷所って、スキル買えるんだもんな。
マインとの戦いで増えたよな、ルームス。
「いえ、神話での戦いでルームスはもらえません。
ですが、武器の消耗などは続いていきます。」
はあ????
なんでそんな厳しい設定になってんだよ。
なんかもうもはや笑えてくるな。
どうしろってんだよ??
「さあ?」
しばこうかな?
俺が上雷所でスキル入手してる間に、調べといて。
「分かりました。」
さーて、どんなスキルが手に入るんだろうな?
なんていか、洋風な建物だな。
昔のどっかの建築物にありそうな感じ。
だけど、なんか新築で外装も内装もめっちゃきれいなんだよな。
俺はなんかちょっと古びたぐらいの方が風情があって好きなんだけどなあ。
まあ、そんなとこにケチ付けたって変わんねえから無駄か。
受け付け、っと。
あっちか。
大分隅の方に座ってるんだな。
分かりにくいな。
こいつは、NPCなのか?
プレイヤーなのか?
普通のゲームだったら、すぐに「NPCだ!」とかって分かるけど、このゲームはアルバイトってシステムあるせいで、そういうのも判別しにくくなってるんだよな。
聞いてみねえと分かんないし。
聞くのも野暮か。
聞かなくたっていいか。
「いらっしゃいませ。
上雷所にようこそ。
スキルの購入、クエストクリアによる報酬からのスキルの入手、どちらになさいますか?」
うお、なんかテンプレみたいなこと言ってくんな。
こんな辺境みたいな場所にあるんだから、まして神話なんて一般人がやすやす来れるところでもないんだから、こいつ多分NPCだな。
なんか、相手がNPCだと思うと、気が楽になるわ。
あんまコミュ力高くないしな。
「スキルの入手をしたいんですけど。。。」
っていうか、どういうスキルが手に入るんだろう?
なんかもう身体能力向上系より。普通に武器が強くなる方が嬉しいんだけど。
そういうのってあんまりねえのかな?
おっ、ここに何かメニュー表みたいのあるじゃん。
いいのあんのかな?
「そこにはクエストをクリアして入手できるスキルの内容が書かれております。」
へえ。
やっぱりメニュー表みてえだな。
で何があるんだ?
へえ、いろいろ目次あるじゃん。
身体能力向上系に、魔法だってあるじゃん。
あ、あるじゃん。
武器強化系のスキルもあるじゃん。
神じゃん、上雷所。
最高かよ、マジで。
あ?
なんか外、うるせえな。
なにやってんだよ、せっかく最高のスキル選びタイムなのに。
邪魔してんの誰だよ。
窓あるじゃん、ここから見てやるか。
なんか、見覚えある装備だな。。。
え、待ってあれシャサミじゃね?
なんでこんな所にログインしてないはずじゃなかったの?
サイルどうなってんだよ。
「わたくしはフレンド登録がなされていないとそれはわからないということを先ほどあなたにお伝えしましたが?」
おっと、それを失礼したわ。
すまない、すまない。
ていうか、シャサミは何と戦ってるんだ?
もう次のクエストに進んでるってことか?
どういうことなんだよ、サイル。
「お察しの通り、シャサミさんは次のクエストの敵と戦っております。」
へえ、何ていう敵なんだ?
「クエストが表示されているところに、一緒に敵の名前も書かれております。」
こんなん、実質職務放棄じゃねーかよ。
ちゃんと仕事してくれよ、サイル。
それを探し出すのが大変だから、お前に聞いてるんだよ。
「わがままですね。」
異論はないな。
俺の非を認めるよ、サイルすまない。
「なにか寒気がしました。」
なんだこいつ。
失敬だな、本当に。
まあいいや。
今、シャサミが戦ってる敵が何て名前が気になるし、見てみるか。
えっと敵の名前はっと。
ゴンザレス、、、ねえ。
ていうかなんかシャサミ華麗に敵の攻撃を避けすぎじゃねぇか?
そんなもんだっけ普通。
「恐らく違うかと思いますが、彼女のスキルが関係してきていると思います。」
ええ、なんてスキルなんだ?
そんなに簡単に敵の攻撃を避けられるスキルなんて。
「それは本人に聞いてください。」
中途半端な奴だなあ。
まあいいか。
なんか、もう、シャサミに気づかれちまったっぽいしな。
どうせ話すことになるんだからかわんねーだろ。
「シャサミさんって、どうしてそんなに敵の攻撃を避けれるんですか?」
「私のスキル、ポーパルドスクエアが関係してるんですよ。」
なんだボーパルドスクエアって?
知ってるか、サイル?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます