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シュルレアリスムとダダイスム;及び二人の詩人に就いて

シュルレアリスムとダダイスム;及び二人の詩人に就いて

色街アゲハ

おすすめレビュー

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★★★
★22
8人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 脳幹 まこと
    450件の
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    ★★★ Excellent!!!

    混沌のなかの秩序について


     シュールと言えば、今となっては前衛芸術かギャグくらいしか浮かばないのだが、
     実際のところ、非常に強固な意志が問われる分野なのだという。

     シュルレアリスム、ダダイスム。
     無意味かと思われる領域に意味を見出す挑戦を、豊富な例を含めて紹介する評論。

    ・

     人類の最大の発明が言葉であることは間違いなく、
     言葉があらゆる混沌を生み出す産物であることも間違いない。

     歴史上では多くの言葉が作られ、ルールを作り上げてきたが、それでも「例外」のほうがよほど多いだろう。

     言葉の例外……無意味さに触れることは、一種の禁忌だと思う。少なくともそれを突き詰めると、一般的な友達をなくしてしまうだろう。
     そうならないために、ルールを設けて守ってきたのだから。 

     ただもし、その暗黒の海洋のどこかに意味が沈んでいたと喜べるのなら、
     それはその人だけのめっけもんとして、大切に扱ったほうがいいかもしれない。

    • 2024年11月25日 12:14