手紙の依頼
訂正
最初は、人物名だけがカタカナしてましたが、国と市町村の名前も
カタカナにしました。
現状把握 の内容もそこだけ変更にしました。
昼食の片付けが終わって、アンが買い物に行こうしていたので
「お母さん、一緒に買い物に付いて行ってもいい?」
「えぇいいけど、絶対に離れないでね」
「うん、解った」
これで、店に売ってる物の値段を確認することが出来る。
今住んでる場所は、人工が100人ぐらいの「エオスむら」と呼ばれている場所だ。
家は、住宅地から10~20mぐらい離れた場所に建っている。
何故少し離れた場所に建てたのか聞いたら
「住宅地の中に建てると迷って見つからない可能性があるからよ」
なるほど、理屈は解ると思った。
客観的に村の作りを見ると大きな川が村の中央にあって、そこから、左右に細い川が
何箇所もあった。
そして、村を囲むように農業がされていた。
左側は、小麦畑多くて、右側は、野菜や果物の畑で、奥には家畜用の広場があった。
ここの領主は、細かく計算して作ったのかな?と個人的に思った。
家から歩いて、5~10分ぐらいで小さな市場に着いた。
即食料を買うのかな?と思っていると市場を通り過ぎて、酒場みたいな所に
アンは、入って行くので付いて行った。
「お母さん、ここは何?」
「ここはね、冒険者ギルドだよ。手紙を出したいから来たのよ」
「誰に出す手紙ですか?」
「お父さんの弟君と仕事で使う道具を運んでもらう為の手紙の2通ね」
そういえば、ロイが仕事前に書いていたな・・・いやそんなことより、ロイに弟が
居たことに一番驚いたよ!
「お父さんの弟さんって何をしてる人なの?」
少し悩む顔したアンが
「う~ん、秘密かな」
なんだよ、教えてくれないのかよ・・・
それにしてもギルドには人は少なかった。
酒を静かに飲む人が4人ぐらいで壁に貼れた紙を見る人が3人だけだ。
依頼書だと思うが、それほど多くないみたいだ。
周囲を見てるとアンは、受付に向かっていた。
「こんにちは、手紙の依頼をお願いします。」
「はい、手紙ですね。拝見します。」
職員が確認する為に奥に行ったタイミングで横から新しい職員が来て
「あら、アンさんじゃない。こんにちは、今日は、息子さんを連れてきたの?」
「えぇ、何か急に買い物に一緒に行きたいって言うからね」
「ふ~ん・・・ねぇ僕ちゃんは、何歳になりましたか?」
おいおい、僕ちゃんって・・・精神年齢は、24歳だぞ・・・体は3歳だけど・・・
ここは、子供全開の演技をしようではないか。
「あ・・・アレクです。三歳になりましたよ、お姉ちゃん」
あざとく指を三本立ててアピールする。
「・・・アンさん・・・この子貰っていい?」
「駄目よ、あげません」
「だって、綺麗な白髪で、目は綺麗な青色で、しっかりと答えているのに
この可愛さよ!欲しくなる気持ち解るでしょ?」
「あ・げ・ま・せ・ん」
「う・・解ったわよ・・・はぁ~どうしてこんな可愛い子がこの親から生まれるか
不思議ね・・・」
うん?今気なること言ったな。
「お母さんは、昔に何か問題でも起こしたの?」
「えっと・・・」
凄く答えたくない顔になってる。
「アンさん・・・言ってないの?」
「だって・・いきなり家から消えることになったらどうするのよ・・・」
「あぁ・・何となく解るわ・・・いきなりダンジョン攻略行きそうだから・・・」
ここまでの会話をまとめると・・・
「お母さんとお父さんは、昔は、冒険者だったの?」
「えぇそうよ、かなり有名だったからね」
「辞めて・・・昔のことは・・・教えたくないの・・・」
あぁこれ以上は聞かない方が良さそうだ。空気が読める3歳で良かったね
アンお母さん。
「おまたせしました。うん?何かありましたか?」
手紙の確認が終わった職員が?を浮かべながら聞いてきた。
「何でもないの・・・手紙の依頼は問題ない?」
「はい、2通で、銅貨5枚です」
アンは、金額を聞いてから財布から銅貨を5枚取って職員に渡した。
「はい、依頼の受注は完了しました。他にはないですか?」
「えぇ、ありがとう、これだけよ」
そう言うとアンは、俺を抱っこして逃げるようにギルドを後にした。
続きは、今日の20時に投稿します
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